西川には阪神・森下級の活躍を期待
西川は和製スラッガーとして期待が大きい。特に飛距離が圧倒的に優れている。打撃練習では、青山学院大グラウンドの高いネットの上部に当てる本塁打を多く打つ。東都リーグでは通算6本塁打だが、思い切りの良い打撃スタイルは迷いがない。確実性が課題だったが、4年春は打率.318、4年秋は打率.400と改善が見られる。
西川のヘッドスピードの速さ、飛距離を見ると、将来的には毎年二ケタ本塁打を狙える選手になれるだろう。脚力もあって、肩も強く、外野守備もレベルが高く、もともとショートをやっていたこともあって、ユーティリティ的な部分まである。スラッガーだが守備がネックになる選手ではない。
今、NPBはどの球団も右投手では150キロ以上、左投手では140キロ台後半の速球、さらに高速変化球を投げ込むため、簡単に打てる世界ではない。動作が大きい西川は当初は苦しむかもしれない。しかしこれは西川に限らず、どの野手にも当てはまるもの。実戦経験を積んで早めに順応したい。
その順応が1年目か、それとも2年目以降になるかは未知数だが、1年目から10本塁打を記録した阪神・森下 翔太外野手(東海大相模)のような活躍が期待できる選手である。