三振をしない右の強打者・渡部は毎年100打点前後を狙える強打者に

 渡部は1年目からかなり打率が残せる選手になるかもしれない。春は打率.220と苦しんだが、秋は48打数21安打、打率.438と復活を果たした。特筆すべきは三振しないこと。55打席あって、三振はわずか1。打撃フォームを見ても、内回りのスイングができていて、的確にボールを捉える技術を持っている。当てにいって三振しないのではなく、強いスイングをしながらも三振をしないのだ。広角にも長打が打てる。

 DeNA・牧 秀悟タイプの強打者だが、牧よりも俊足で、三塁手としては手堅い守備を見せて、センターとしても強肩を見せる。

 この秋はリーグ優勝をかけた大阪経済大戦で9回裏に絶妙な犠打を決めた。年間通しても安定したパフォーマンスを見せて、短期決戦のポストシーズンでも力を発揮するマインドの強さを持っている。

 メンタルのブレが少なく、ここ一番で力を発揮できる選手。右打者が弱い球団で1年目から成果を求めたい球団はおすすめだ。将来的には打率.300、100打点前後を毎年稼げる中距離打者になりそうだ。

文句のつけようのないショート・宗山 塁は何球団が競合するのか?

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