「甲子園で打撃・走塁をアピールする」
備についてはこの2年間で、遊撃、二塁、三塁を守り、現在は三塁に専念している。
「三塁も彼に一番合うからというより、チーム事情で守らせているというのが現状です。うちの戦力では全選手の良い部分を見出して、力を合わせてやっていかないと戦えないので……。ですので、今の位置がいいか分かりません。能力も高いので、次のステージでの指導者によってはもっと成長する可能性があると思っています」
宇野自身は三塁を守ったことで、スローイングを見直すきっかけになったという。
「肩には自信があったのですが、今までは力任せで投げる事が多くて、ヒジに負担がかかっていました。もう一度、体全体を使って投げるスローイングにしてから、思い切り投げなくても力強いスローイングができるようになりました」
夏が近づくにつれ、プロからの宇野への期待は高まっている。本人は自分が注目されていることに感謝しつつ、夏へ向けての目標を語った。
「そこまで実感はないですが、自分がやるべきことをやって、スカウトの方に評価していただければありがたいことです。でもその前にチームとして甲子園出場という目標があります。全員野球で頑張っていきたいと思っています。甲子園に行って打撃、走塁をアピールしたいです」
西東京大会での早稲田実の初戦は16日。いきなり強豪・明大八王子と対戦する。木製バットでどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。