来年2025年春のセンバツ選考の重要参考資料となる全国の秋季地区大会が行われている。23日は北海道地区で準決勝が行われ、東海大札幌北海が決勝に進出。札幌日大駒大苫小牧の来年のセンバツ出場は厳しくなった。

 ここまで全国でも多くの強豪が秋季大会で敗れ、センバツ出場が絶望的となっている。

 近畿では大阪1位の履正社が近畿大会初戦で敗退。この夏甲子園優勝の京都国際(京都)をはじめ、近江(滋賀)、智弁学園(奈良)、報徳学園(兵庫)は近畿大会への切符をつかむことができなかった。

 東北では仙台育英(宮城)が東北8強止まり。関東でも、埼玉で直接対決があったとはいえ、浦和学院花咲徳栄昌平といった近年県内をリードする強豪が関東大会出場を逃している。千葉でも専大松戸中央学院が敗退した。

 北信越では星稜(石川)、東海では愛知の「私学4強」と言われる東邦享栄愛工大名電中京大中京が敗退。県岐阜商(岐阜)、静岡(静岡)といった伝統校も県内で敗れた。

 中国では広陵(広島)や大社(島根)、四国では徳島商(徳島)が県大会で敗退。九州でも夏出場の創成館(長崎)、熊本工(熊本)、興南が県大会で涙を流した。

 この夏の甲子園出場組では、東北でセンバツ出場が有力な聖光学院(福島)、青森山田(青森)と、4強だった花巻東(岩手)にセンバツ出場の可能性がある。その他の地区で勝ち残っているのは、14校となっている。

 新チームスタートの大会とはいえ、強豪がここまで力を発揮できなかったのは珍しいかもしれない。これから本格的となる各地区の秋季大会の上位に、フレッシュな顔が登場する可能性は十分ある。

 23日現在、全国でセンバツ出場が厳しくなっている主な強豪&注目校は以下の通り。(★は24年夏甲子園出場、カッコ内は秋季大会最終成績)

【北海道】

クラーク国際(全道8強)

北照(全道2回戦)

【東北】

仙台育英(宮城=東北8強)

鶴岡東(山形=東北8強)

八戸学院光星(青森=東北2回戦)

学法石川(福島=東北1回戦)

盛岡大付(岩手8強)

金足農(秋田4回戦)

明桜(秋田4回戦)

東北(宮城2回戦)

【関東】

常総学院(茨城4強)

作新学院(栃木4強)

前橋育英(群馬4強)

桐生第一(群馬2回戦)

浦和学院(埼玉8強)

花咲徳栄(埼玉3回戦)

昌平(埼玉3回戦)

専大松戸(千葉4強)

木更津総合(千葉8強)

中央学院(千葉1回戦)

【東京】

関東第一(都3回戦)

国学院久我山(都3回戦)

【北信越】

帝京長岡(新潟=北信越1回戦)

日本文理(新潟8強)

松商学園(長野2回戦)

富山商(富山2回戦)

星稜(石川8強)

北陸(福井1回戦)

【東海】

中京大中京(愛知=東海8強)

日大三島(静岡4強)

静岡(静岡2回戦)

愛工大名電(愛知3回戦)

享栄(愛知2回戦)

東邦(地区予選敗退)

県岐阜商(岐阜8強)

三重(三重1回戦)

【近畿】

龍谷大平安(京都=近畿1回戦)

履正社(大阪=近畿1回戦)

近江(滋賀4強)

京都外大西(京都8強)

京都国際(京都4回戦)

報徳学園(兵庫2回戦)

智弁学園(奈良4強)

【中国】

広陵(広島2回戦)

広島新庄(広島4強)

鳥取城北(鳥取8強)

大社(島根2回戦)

宇部鴻城(山口3回戦)

【四国】

徳島商(徳島2回戦)

済美(愛媛本選1回戦)

高知商(高知2回戦)

【九州】

福岡大大濠(福岡5回戦)

九州国際大付(福岡3回戦)

佐賀商(佐賀3回戦)

創成館(長崎8強)

長崎日大(長崎2回戦)

熊本工(熊本4強)

九州学院(熊本2回戦)

興南(沖縄2回戦)