打線のキーマンを紹介!相手の滋賀学園は投打に強力
打線については1番ショートの宮本 楽久内野手(2年)が攻守の中心だ。前チームからショートのレギュラーとして活躍し、広角に打ち分ける打撃が光る。打線の核は3番センター・畠中 健太外野手(2年)。シャープなレベルスイングで、ヒットを量産する左の好打者だ。準々決勝以降の3試合では、9打数5安打を記録している。俊足を活かしたベースランニングも光るものがあり、好投手相手にも実力を発揮できるか、注目が集まる。
今年の打線で最もパンチ力がある吉野 颯真内野手(2年)は期待の大型スラッガー。吉野が当たれば打線は勢いに乗る。今年は左の好打者が多く、桑元 信祐内野手(2年)は、1年生ながらスタメンを務め、正確なバットコントロールでボールを捉える。準々決勝以降の3試合では11打数3安打と、大爆発に至らなかったが、どの試合もライナー性の打球が多く、キーマンとなりそうだ。今年は一発長打の選手は少ないが、うまくつながっていけば、大量点を取れる打線だろう。
対する滋賀学園は甲子園でも好投した土田 悠貴投手(2年)、秋季県大会で台頭した長崎 蓮汰投手(2年)が2枚看板だ。2人とも常時130キロ後半の速球を投げ込む好投手である。打線については、県大会で滋賀学園を見てきた記者によると、前チームの大型遊撃手・岩井 天史内野手のようなドラフト候補はいないが、それ以外の選手たちの力量は甲子園ベスト8の選手と変わらないという評価だ。簡単に勝てる相手ではないが、決勝戦から約2週間でしっかりと攻守を立て直せば、大阪桐蔭らしい強さを見せるだろう。
ただ初戦突破しても、神戸学院大付vs智弁和歌山の勝者と対戦。特に智弁和歌山はプロ注目右腕・渡邉 颯人投手(2年)、最速152キロ右腕・宮口 龍斗投手(2年)と強力な2枚看板を揃え、打線も大型遊撃手・山田 希和内野手(2年)、この秋で走攻守の進化が著しい藤田 一波外野手(2年)と打線も強力だ。
ここまでの近畿大会は東洋大姫路(兵庫)、天理(奈良)、立命館宇治(京都)の1位校の3チームが初戦突破。センバツ出場にはまず初戦突破が条件だが、準々決勝敗退を喫してしまうと、2位校の大阪桐蔭はセンバツ出場は厳しい立場なので、ベスト4が絶対条件だ。
このブロックを勝ち抜いていけば、再び近畿の本命チームとして評価されるのではないか。
【大阪桐蔭 近畿大会ベンチ入り選手】
1 森 陽樹投手(2年)
2 増田 湧太捕手(2年)
3 吉野 颯真内野手(2年)
4 桑元 信祐内野手(2年)
5 古門 翔太捕手(2年)
6 宮本 楽久内野手(2年)
7 中野 大虎投手(2年)
8 畠中 健太外野手(2年)
9 須貝 蒼外野手(2年)
10 内海 竣太外野手(1年)
11 西田 陽投手(2年)
12 藤田 大翔 捕手(1年)
13 藤田 拓志内野手(2年)
14 中西 佳虎外野手(1年)
15 高橋 輝羽投手(2年)
16 本田 翔輝捕手(2年)
17 大津 昴偉留内野手(1年)
18 吉岡 貫介投手(1年)
19 西岡 依丸外野手(2年)
20 黒川 虎雅内野手(1年)