2024年のペナントレースが終了しドラフト会議を迎えた。

 ドラフト会議の成果は1年でわかるものではなく、5年から10年かかってやっと答えがでてくるものだ。では今から5年前(2019年)のドラフト会議で指名を受けた選手たちは、2024年シーズン現在で戦力となっているのだろうか。球団ごとに振り返ってみたい。

 ロッテが2019年のドラフト会議で指名した選手は2年連続でクライマックスシリーズに出場した原動力となっている。

 1位で獲得した佐々木 朗希大船渡出身)は規定投球回への到達こそないものの、ここまで通算29勝。今シーズンはキャリア初めて10勝をマークした。3度のポストシーズンでも17イニングで無失点と大舞台にも強い。ロッテのそして日本のエースへの階段を登っている。

 佐々木と同じ高卒でプロ入りした4位の横山 陸人専大松戸出身)も将来の抑え候補として着実に進化している。昨年は38試合で2勝3敗1セーブ、8ホールド防御率5.26だったものの、今年は43試合で3勝1敗3セーブ、18ホールド、防御率1.71。勝ちパターンに定着した。

 野手陣も負けてはいない。2位の佐藤 都志也聖光学院出身/東洋大)は捕手登録でありながら一塁もこなし2022年から3年連続で100試合以上に出場。今年は初めて規定打席に到達し打率.278(410-114)、5本と結果を残した。3位の髙部 瑛斗(東海大甲府出身/国士舘大)は2022年に盗塁王とゴールデングラブ賞を受賞。故障があり2023年は一軍未出場で今年も76試合のみの出場だが潜在能力は抜群だ。来年以降も外野の一角を担うことになりそうだ。

 5位の福田 光輝大阪桐蔭/法政大)は交換トレードで現在は日本ハムでプレーし、今年、戦力外通告を受けた。

 わずか5年で佐々木、佐藤、髙部、横山の1位から4位までがしっかりと戦力になっており大成功ドラフトだったと言えそうだ。

<2019年ドラフト会議でロッテが指名した選手>
1位:佐々木 朗希大船渡
2位:佐藤 都志也聖光学院→東洋大)
3位:髙部 瑛斗(東海大甲府→国士舘大)
4位:横山 陸人専大松戸
5位:福田 光輝大阪桐蔭→法政大)※2024年は日本ハムで戦力外通告
育1位:本前 郁也札幌光星→北翔大)※2024年に戦力外通告
育2位:植田 将太(慶応→慶応大)