26日から開幕した秋季四国大会。10月の国民スポーツ大会、今秋の高知県大会を制した明徳義塾は21年以来、3年ぶりとなるセンバツ出場権奪取を狙っている。

 そんな明徳義塾の監督は言わずと知れた名将・馬淵史郎監督(68歳)。この秋も冴えに冴えている。

国スポ準決勝では馬淵監督の采配が決勝点を呼び寄せた。相手は夏の選手権初制覇を果たした京都国際。延長10回タイブレークの無死一・二塁から、馬淵監督はダブルスチールを仕掛けたのだ。すると、相手捕手が三塁悪送球。これが決勝点となったのだった。

「あれはサイン。二塁走者も俊足の山畑(真南斗内野手・3年)やったので、セーフになるとは思っとったよ」

 10月22日は秋季四国大会の組み合わせ抽選会が行われたが、その直前、馬淵監督は鋭い分析力を発揮していた。

「うちの初戦は松山商(愛媛2位)と鳴門(徳島3位)の勝者と対戦する。高松商(香川1位)と新田(愛媛1位)はうちらと逆ブロックや」

 すると、組み合わせ抽選会の結果はその通りになったのだ。

「100%こうなると思っとった。根拠はないけどな」と馬淵節を響かせた将であった。

 四国大会は本日開幕した。

「四国大会に出てくるチームはみんな力がある。一戦必勝の戦い方で行く。(エースの)池﨑は高知県大会の準決勝・決勝では少しバテたが、今は10点満点中9点まで仕上がってきた」

 そう語る馬淵監督。四国大会でもベテラン監督の神采配は見られるのだろうか。