「ライバルが多くても礼都は活躍してくれると信じている」
巨人からドラフト3位指名を受けた中山選手は2年目から少しずつ台頭します。キャンプの紅白戦でアピールに成功し、一軍で50試合に出場、131打数26安打、3打点という結果を残しました。3年目はさらに出場機会を増やし、78試合に出場します。
しかし4年目となった今季は二軍暮らしが長く、この3年間で最小となる32試合に終わりました。ただ内容は最もよく、44打数14安打、打率.318、OPS.761と結果を残し、二軍でも67試合で208打数69安打、4本塁打、30打点、OPS.907と高卒4年目の内野手としてはワクワクする数字を残してくれました。
中山礼都(巨人)
ファームでしっかりと土台を作ったことが、少ない出場機会でも一軍で結果を残す事ができた理由でしょう。
CSファイナルステージ第5戦の本塁打は、高校時代のチームメイト・高橋投手がゲスト解説として東京ドームにきていました。高橋投手が中山選手の本塁打に興奮している様子がテレビ画面越しに伝わってきたのは嬉しい瞬間でした。
5年目を迎える来季はプロ野球人生を左右する1年となりそうです。今年のドラフトで守備力ならば大学生トップクラスの浦田 俊輔内野手(海星-九産大)が2位指名を受けました。かなり強力なライバルとなりそうですが、プロの先輩としてキャリアの違いを見せてほしいところです。生き残りをかけて奮闘している中山選手に高橋監督はこう語ります。
「次々とライバルが出ていて、レギュラーをとるまで厳しい道のりが待っていると思いますが、礼都(中山)の野球に対する取り組みはプロの世界でも勝負できるものがあります。これからもどうやってレギュラーを掴んでいくのか、楽しみに応援しています」
CSでの活躍は来季のブレイクにつながるのか。しっかりと注目していきたいと思います。