来年春のセンバツ選考の重要参考資料となる、2024年秋季の九州地区高校野球大会(大分)は11月1日に準決勝、2日に決勝が行われる。すでにセンバツ出場へ大きく前進している4チームが、頂点をかけた戦いへとシフトアップしていく。

 準決勝の対戦カードは以下の通り。

柳ヶ浦(大分)-エナジックスポーツ(沖縄)

西日本短大付(福岡)ー沖縄尚学(沖縄)

 創部3年目のエナジックスポーツは秋季九州大会初出場で4強まで駒を進めた。初戦の神村学園(鹿児島)戦で、3安打1失点の完投勝利でチームの勝利に貢献した、最速142キロ左腕・久高 颯投手(2年)が大黒柱となっている。4季連続甲子園出場を狙った神村学園打線を相手に、8回2死まで無安打に抑える快投を見せた。

 エナジックスポーツは今年になって急激に成績を伸ばした。創部以来の沖縄県での公式戦の最終成績は以下の通り(24年秋は開催中)。

24年秋準優勝(九州4強※)

24年夏準優勝

24年春優勝(九州1回戦)

23年秋2回戦(初戦)

23年夏ベスト16

23年春2回戦

22年秋ベスト8

22年夏1回戦

 1年目に8強入りすると、昨年こそ低調だったが、今年はその反動とでもいうように、優勝、準優勝、準優勝と3季連続で決勝に進んだ。その決勝では興南に勝ち、興南に負け、沖縄尚学に負けている。もはや勢いだけではない、強豪の仲間入りを果たしているようでもある。

 九州大会でも鹿児島で優勝した神村学園を破り、勢いに乗っている壱岐を7回コールドで下した。このまま頂点まで駆け上がり、明治神宮大会の切符をつかむのも、夢ではなくなってきた。