全国各地の秋季地区大会が終わり、20日に開幕する第55回明治神宮野球大会(神宮)の出場校が出揃った。各地区のチャンピオンによる「秋の全国大会」。10校の今年の顔ぶれを紹介していく。

第1回は北海道大会で、前身の東海大四以来、10年ぶり6回目の優勝を果たした東海大札幌。北海道大会は、守り勝って頂点まで上り詰めた。秋季大会の戦いは以下の通り。

<秋季大会戦績>

★札幌地区

1回戦 10-0札幌北

2回戦 3-2札幌第一

代表決定戦 12-0札幌開成

★全道

1回戦 5-1鵡川

2回戦 2-1札幌光星

準々決勝 3-1クラーク国際

準決勝 5-2札幌日大

決勝 2-0北海

全道大会に入ってからは5点以下の得点だったが、失点は2点以内にしっかり抑えた。決勝の北海戦では、連覇を狙った強打のチームに得点を与えずに優勝。守り勝つ野球の象徴でもあった。

全道大会を通じて、5人の投手がマウンドに上がったが、背番号1の高橋 英汰投手(2年)、背番号7で投手兼任の矢吹 太寛外野手(2年)が「ダブルエース」として活躍。ともに4試合に登板して投手陣を引っ張った。特に矢吹はイニング数を上回る三振を奪っている。

<主な投手成績>

高橋 英汰 4試合16回15三振、防御率0.56

矢吹 太寛 4試合22回24三振、防御率1.23

打撃陣では4番・太田 勝馬内野手(2年)、5番・太田 勝心外野手(2年)の双子が軸になった。左打者の兄・勝心(まさむね)に、右打者の弟・勝馬(しょうま)。「左右ツインズ」がチームの17打点の約半分、9打点をマークするなど、得点力を発揮してチームを頂点まで導いた。また、背番号15の桜庭 りき外野手(2年)は全5試合にスタメン出場。14打数6安打で打率.429をマークし、チャンスメーク役を果たした。

<全道決勝スタメンと全道大会の打率>

(カッコ内は本塁打数)

(遊)山口 聖夏.136

(右)桜庭 りき.429

(捕)鈴木 賢有.278

(一)太田 勝馬.250(1)

(中)太田 勝心.235

(二)八鍬 航太朗.222

(投)矢吹 太寛.333

(左)豊島 夏蹴.333

(三)宮崎 泰地.182

10年ぶり5度目の出場となった明治神宮大会では、開幕日の20日第2試合で東海地区代表の大垣日大(岐阜)と対戦。現校名の東海大札幌となってからの初勝利を目指す。