オリックスの宮城 大弥投手投手(興南)が現在背負う「13」から「18」へ変更が検討されているようだ。昨年まで山本 由伸投手(都城=現・ドジャース)が背負い、過去には岸田 護新監督も任されたエースナンバー。23歳左腕への期待の表れが見て取れる。
正式に発表されれば、各球団のエースナンバーを背負う選手の中でも最年少若い年齢となる12球団では現在誰がその大役を担っているのだろうか。
セ・リーグは、巨人の菅野 智之投手(東海大相模―東海大)、森下 暢仁投手(大分商―明治大)が「18」を背負うが、阪神は馬場 皐輔投手(仙台育英―仙台大=現・巨人)が昨年オフに現役ドラフトで移籍したため空き番となっている。また、球団によっては違った番号がエースの系譜を受け継がれ、今季シーズン3位から逆襲で日本一を達成したDeNAは、大洋時代に秋山 登氏や斉藤 明雄氏らレジェンドが背負ってきた「17」がその象徴である。現在は三嶋 一輝投手(福岡工―法政大)担い、国指定の難病「黄色じん帯骨化症」からの完全復活を目指している。
ヤクルトもDeNAと同じく17番。川崎 憲次郎氏や成瀬 久氏ら古くからのエースがつけてきた番号は清水 昇投手(帝京―国学院大)に受け継がれている。今季は17試合で0勝3敗、防御率7.27と苦しんだが、20年から2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した輝きを取り戻せるのか注目したい。また、中日は権藤 博氏や星野 仙一氏が背負った20番とされている。偉大な先輩投手が背負った番号は、23年から涌井 秀章投手(横浜)が背にしている。
パ・リーグは、オリックスの他にも西武で涌井や松坂 大輔氏が背負った「18」も空いている。ただし、球団のレジェンド・東尾 修氏が背負った21番もエースナンバーとされ、現在は期待のルーキー左腕・武内 夏暉投手(八幡南―国学院大)が背負っている。「エースナンバー」として受け継がれつつあるが、次に18番を背負う投手は誰になるのだろうか。
ソフトバンクと楽天は「21」がエースナンバーとされ、それぞれ和田 毅投手(浜田―早稲田大)と早川 隆久投手(木更津総合―早稲田大)が背負う。和田は長年ソフトバンクの投手陣を支えたが、今月頭に電撃引退を発表し、次なる後継者にも注目が集まる。早川も岩隈 久志氏や釜田 佳直氏に次ぐ3人目で、今季は「ラグザスpresents 第3回WBSCプレミア12」も選出されるなど期待通りの飛躍を遂げている。
他にも、日本ハムはダルビッシュ 有投手(東北=現・パドレス)、大谷 翔平選手(花巻東=現・ドジャース)ら、海を越えて世界で活躍する選手が「11」をつけていた。大谷が移籍後から空き番号となっているが、次につけるのは誰になるのか。またロッテも、伊良部 秀輝氏なども背負った18番を二木 康太投手(鹿児島情報)がつける。近年は苦しいシーズンとなっているが、再びローテーションの一角として躍動することが出来るのか。
【各球団 エースナンバーを背負う選手】
■セ・リーグ
巨人:菅野 智之投手(背番号18)
阪神:空き番号
DeNA:三嶋 一輝(背番号17)
広島:森下 暢仁(背番号18)
ヤクルト:清水 昇(背番号17)
中日:涌井 秀章(背番号20)
■パ・リーグ
ソフトバンク:和田 毅(背番号21)
日本ハム:空き番号(背番号11)
ロッテ:二木 康太投手(背番号18)
楽天:早川 隆久投手(背番号21)
オリックス:空き番号(背番号18)
西武:空き番号(背番号18番)