第55回明治神宮野球大会(神宮)が20日に開幕する。各地区のチャンピオンによる「秋の全国大会」。10校の今年の顔ぶれを紹介していく。
第9回は4年ぶり12回目の四国大会優勝を勝ち取った強豪・明徳義塾(高知)。高知大会を4試合で決勝で喫したわずか1失点で勝ち上がると、四国大会では準決勝、決勝で逆転勝ちするなど、粘り強さを武器に優勝を勝ち取った。
秋季大会の戦いは以下の通り。
<秋季大会戦績>
★高知大会
2回戦 7-0高知工
準々決勝 10-0土佐塾
準決勝 4-0高知
決勝 2-1高知中央
★四国大会
準々決勝 6-0鳴門(徳島)
準決勝 6-3鳴門渦潮(徳島)
決勝 5-3高松商(香川)
投手陣は前チームから経験がある池崎 安侍朗投手(2年)が軸。四国大会では3試合すべて完投し、チームを優勝に導いた。今年の夏の甲子園でも背番号10で出場。鳥取城北(鳥取)戦では、わずか95球での完封を披露し「マダックス」を達成した。国民スポーツ大会でも、夏甲子園優勝の京都国際(京都)相手に完投勝利もマークするなど、優勝にも大きく貢献した。明治神宮大会でも屈指の左腕として注目される。
<四国大会の主な投手成績>
池崎 安侍朗 3試合27回18三振、防御率1.67
打撃陣では、上位打線には当たりがなかったが、11打数7安打、打率.636のエース池崎のほか、続木 琥太朗内野手(1年)、松井 萊翔外野手(2年)が打率5割以上をマークして打線を支えた。中でも9番・松井はチームトップの5打点を挙げる活躍を見せた。
<四国大会決勝のスタメン・打率>
(カッコ内は本塁打数、★は1年生)
(中)山田 将太郎.077
(二)井上 琉惟.308
(左)速水 理.143
(一)藤森 海斗.231
(捕)★里山 楓馬.077
(投)池崎 安侍朗.636
(三)★続木 琥太朗.556
(遊)池田 佑二.444
(右)松井 萊翔.545
5年ぶり9度目の出場となる明治神宮大会では、21日の第1試合で、関東代表の横浜(神奈川)と対戦。全国の舞台で数々の名勝負を繰り広げてきた両者の対戦は、今大会初戦では屈指の好カードとなる。2017年以来の優勝へ、好発進を決めることができるか。