得意科目は「昔から英語」!花巻東・佐々木に刺激受け、米国大学の進学も視野に!

 高校では生活のほとんどの時間を野球に費やしてきたという。

「中学の時は野球と勉強は7:3くらい。自習をする時間も多かったんですけど、今は9:1くらいの感覚。授業以外では家で15分くらい復習をする程度ですね。大変というよりは、勉強をちょうどいい息抜きにしています」

 得意な科目は小学校の頃から英語だ。夢を叶えるべく、日頃の努力も惜しまない。

「英語は昔から『できて損はない』と思っていましたし、アメリカにいきたい気持ちがあったので自然と取り組む時間も長くなっていきました」

 田中監督も、「勉強からも逃げず取り組んでいます」と称える。校内ではおおよそ300人中150位。偏差値は60台後半。じゅうぶんに難関大学に入れるレベルだ。

 じつは森井はアメリカの大学へ進学も視野に入れている。昨年高校通算140本塁打を放ち、ドラフトの目玉と言われながら、スタンフォード大に進んだ佐々木 麟太郎内野手(花巻東)の存在も大きかった。

「あそこまでドラフト候補として注目されたバッターが、米国の大学を選んだことは刺激になりました。進路は高校野球が終わってから決めるつもりですが(メジャーに行くための選択肢として)米国の大学も視野にいれています」

 進路は最後まで熟考を重ねる予定だ。田中監督も「即決とはいかないが、時間をかけながら本人が最終的には決めて欲しい」。夏の大会後に最終判断を行うことになる。

 そんな森井に大谷 翔平選手(花巻東)への憧れを聞いてみた。

「憧れるというか『いつかは超えたいな』と思っています。投打で超えるためにも自分の手本にしています。本気で24時間野球のことを考えていないと、メジャーの超一流選手になるのは無理だと思います。今はそのために準備をしていますし、体力や制球力、打席での対応力など課題も山積みですけど、一つずつ潰して頑張りたいです」

 桐朋は7月7日に都立富士森と初戦を戦う。森井のメジャーへの第一歩が始まる。