皆さん、こんにちは!! 『高校野球ドットコム』の河嶋です!
20日から開催された第55回明治神宮大会は今年も熱戦が繰り広げられています。
高校の部、大学の部はどちらも思い出深い試合が多いですが、その中で2018年の大学の部はとてもドラマチックでした。この大会で優勝したのは東都代表の立正大でした。当時の主力はともに楽天に所属する伊藤 裕季也内野手(日大三)、小郷 裕哉外野手(関西)が出場。特に伊藤選手の活躍が目覚ましい大会でした。この大会を振り返っていければと思います。
坂田監督の教えで急成長。ドラフト2位指名を勝ち取る
伊藤選手はドラフトシーズンとなった4年では、しっかりと活躍を見せていました。4年春では打率.310、2本塁打、5打点の活躍で、評価を高め、大学日本代表にも選出され、高校日本代表との試合では豪快な本塁打を放ち、インパクトを残しました。4年秋では打率.244、2本塁打、8打点としっかりと長打力をアピールしてドラフトに臨み、DeNAから2位指名を受けました。
成長の裏には当時、立正大を率いていた坂田精二郎監督(現・松本国際監督)の教えがありました。坂田監督はシダックスとセガサミーで捕手として活躍。シダックス時代は野村克也監督の下でID野球を学んでいます。
「高校時代の自分は漠然と練習をしていたところがあります。大学に入って思ったのは頭を使って練習をしないとうまくならないということ。坂田監督からいろいろなことを教わって、変わりましたし、考え方1つで、結果にも表れるようにもなりました」(伊藤)
高い注目度を受けて臨んだ明治神宮大会では初戦から豪快な打撃を見せます。九州共立大と対戦し、7回裏、広島に進んだ島内 颯太郎投手から決勝となる先制2ラン。犠牲フライを打つつもりで入ったら、本塁打になったといいます。そして準決勝の関西国際大戦では4打数2安打の活躍で、2009年以来の決勝進出。相手は初優勝を狙う環太平洋大となりました。