<明治神宮野球大会 大学の部:青山学院大5-4天理大> 24日◇準決勝◇ 明治神宮野球場
青山学院大の鈴木 泰成投手(2年=東海大菅生)が延長タイブレークの10回で無失点に抑える見事な火消しを見せた。
自慢の直球で押した。均衡破れず迎えた10回、「いつもピンチの場面での登板なので冷静だった」とマウンドにあがった鈴木は、先頭の犠打を落ち着いて三塁に送球して一つ目のアウトを取った。続く打者もこの日最速147キロを計測した速球をで空振り三振。3人目の打者も遊直に打ち取ってサヨナラ勝ちにつなげた。
東海大菅生では1年時秋からベンチ入りを経験。中継ぎとして登板して6年ぶりの優勝に貢献すると、翌年春のセンバツ大会では初戦の聖カタリナ戦で先発し、5回途中無失点の好投を見せてその名を知らしめた。高校3年時には直球の最速を148キロまで伸ばしたが、プロ志望は出さず青学大へ進学。1年春のリーグ戦でデビューを飾ると、今春から主に中継ぎで登板していた。
高校時代に比べ「ピンチの場面でもう一つギアを上げられるようになった」 と成長を実感。特に精神面が強化されたと言い、「今年の春からピンチの場面で投げる機会も多く、投げるにつれてどんどん強くなっている」と話していた。
明日の試合で勝利すれば大学4冠達成となる。優勝のかかる大一番を前に「与えられた場面でしっかり抑えたい」と、冷静に腕を振る覚悟だ。