森は同期の中野 大虎投手に出遅れた感じはあったが、この夏、追いついてきた感じがある。大阪大会決勝の東海大大阪仰星戦で1失点完投勝利。夏の甲子園では2回戦の小松大谷戦で最速149キロの速球、130キロ台前半のスライダー、フォーク、110キロ台のカーブを器用に投げ分けながら、7回3失点。敗戦投手となったが、ストレートの勢い、変化球の精度は申し分ないものがあった。大阪桐蔭からの高卒プロ入り選手は、2022年は松尾 汐恩捕手、2023年は前田 悠伍投手がともにドラフト1位指名を受けている。森も文句なしで世代NO.1右腕の評価を受けて、ドラ1も確実と呼ばれるまでのパフォーマンス、成績をこの秋から来年の夏まで示していきたい。
藤川は最速153キロを誇る速球派右腕。力強い腕の振りから繰り出す速球は非常に力強い。宮崎県は山本 由伸投手(ドジャース)、戸郷 翔征投手(巨人)と近年、超一流の投手を輩出しているが、甲子園最速となる158キロを計測した日南学園・寺原 隼人投手(元ソフトバンク)を彷彿とさせる逸材だという。同校は2018年以来、センバツから遠ざかっている。チームを7年ぶりの聖地へ導く投球ができるか。
森陽樹(大阪桐蔭)、藤川敦也(延岡学園)
この5人が故障することなく、期待通りの成長を見せれば、来年のドラフトはわくわくする展開になりそうだ。ぜひ大きく輝くことを期待したい。