来年の2025年春のセンバツに出場する21世紀枠2校の選考を前に、13日に各地区ごとに推薦の候補校9校が決まる。来年1月24日のセンバツ選考委員会で、最終的に2校が選考される最終候補9校は、どんな顔ぶれとなるのか。今回は中国地区を予想してみる。

中国地区の5県が推薦校として発表しているのは以下の通り(すべて公立校)。

<中国地区各県推薦校>

岡山 岡山東商(県4強)

鳥取 米子西(県8強)

広島 竹原(県8強)

島根 大田(4強・中国8強)

山口 西京(県3位・中国1回戦)

夏の甲子園では大社(島根)が8強に入るなど、大フィーバーが巻き起こったが、この秋も島根の大田が快進撃を見せた。部員わずか11人ながら、県で4強に入って中国大会に出場すると、鳥取1位のとの初戦で、7回コールドの8対1で36年ぶりの勝利を挙げて8強入りした。練習に工夫を重ねて成果を挙げたことに加え、野球教室の開催も積極的に行うなどの活動も評価された。

実績で大田に匹敵するのは岡山東商西京岡山東商は夏甲子園に出場した岡山学芸館との準決勝で敗れたものの、中盤まで接戦を演じた。3位決定戦でも創志学園に敗れたが、延長11回タイブレークの末に惜しくもサヨナラ負け。9回に3点差を追いつく粘りを見せた。元プロ野球選手・平松政次氏の母校で、当時の1965年センバツでは優勝を果たしている古豪だ。

西京は県大会で宇部鴻城宇部商を破って3位。県内の強豪に勝利しての中国大会出場だった。少年野球教室を開催するなどの地域貢献も評価された。

竹原は23年12月に他界し、広島商などの監督を務めた迫田前監督の最後の教え子たちが中心。37年ぶりの8強入りを果たした。

大田が本命ながら、岡山東商西京が追う展開となりそう。

<過去10年の中国地区21世紀枠候補校>

(◎はセンバツ出場)

23年 岡山城東(岡山)

22年 神辺旭(広島)

21年 倉吉総合産(鳥取)

20年 矢上(島根)

19年 平田(島根)◎

18年 平田(島根)

17年 下関西(山口)

16年 倉吉東(鳥取)

15年 出雲(島根)

14年 平田(島根)