<第106回全国高校野球選手権大会:神村学園8ー2大社>◇19日◇準々決勝◇甲子園

 大社の超俊足のトップバッター・藤原 佑外野手(3年)が今大会で躍動した。

 島根大会では12盗塁と自慢の脚力を発揮した藤原は報徳学園戦から活躍。

 第1打席で今朝丸 裕喜投手(3年)からライト線へヒット。二塁を狙ってアウトになったが、良い入りとなった藤原は盗塁も決めた。

 ただ、3回戦の早稲田実業戦で自身のもとに転がった打球を後ろにそらしてしまい、勝ち越し点を許してしまう。「グラブを下につけすぎてしまい、逸らしてしまいました。ボールも思った以上に外野に転がってしまいました」と悔やむ。

 その直後の打席では大拍手が送られ、「この声援のためにもっと頑張らないといけないと思いました」と切り替えた。

 準々決勝の神村学園戦ではらしさを見せた。第1打席で四球で出塁すると、盗塁に成功し、先制のホームを踏んだ。

「サインはノーサイン。チームに勢いをつけたいと思いました」

 抜群のスタートを誇る盗塁技術は周東 佑京選手など俊足選手の動画を見て参考にした。この3打数1安打で3出塁。さらに2盗塁を決めた。

 今大会は12打数3安打、4盗塁に終わった。注目の進路については「プロ志望届を提出します。今のところプロか社会人です」と語った。