2024年のドラフト会議で4選手が同時に指名を受けたことで、12年連続でNPBから指名を受けた徳島インディゴソックス。12年で計45人の選手を送り出した育成力は、もはや知る人ぞ知るチームの代名詞となっている。

そんなチームを支えるトレーニングコーチ・殖栗正登さんが、150キロを投げるために必要なメカニズムをまとめた1冊を発売することになった。

殖栗いわく、150キロを投げるために必要なメカニズムは、科学的に解明されており、そのポイントは、以下の8つだという。

① ベーシックムーブメント(ステップ動作の獲得)
② ローテーションムーブメント(偶力による胴体の回転運動)
③ スローイングムーブメント(末端のボールを加速させる基礎動作)
④ ピッチングメカニズムと力学的エネルギー(体重と重心移動速度がポイント)
⑤ ボディアセスメント(150km/hを投げるための身体機能の評価)
⑥ 剛体化(剛体が下からのエネルギーを上に伝達する)
⑦ 可動性(可動性が不足しているとエネルギーは伝達されない)
⑧ パワートレーニング(身体能力は球速向上に必須)

150キロを投げるための驚異の強化システムがまとめられた1冊。そんな書籍内で、殖栗は以下のようなメッセージを書き記している。

「今回は、私が現在徳島大学と球速向上の共同研究を行いながら学び続け、NPBに45名の選手がドラフト指名されてきた野球育成、強化システムの中から、150キロのボールを投げるピッチャーの球速向上プログラムを紹介させていただきます。
システムとは、誰が行っても成果の出る仕組みのことで、そこには必ず原理・原則があり、それを突き詰めることでより合理的で効果的なシステムが出来上がります。
また、プログラムとは物事を行う手順や計画のことであり、プログラムのひとつでも欠けるとそれが成り立たなくなります。物事を捉える際には、局所的ではなく包括的に全体像を捉えていくことが大切になってくるのです」――本文より

オフシーズン、球速アップに励む球児、指導者、そしてチームにとっては見逃せない1冊。気になる人は、是非手に取って見て欲しい。

◆書籍情報

球速150km/hピッチングプログラム(竹書房)
12月13日発売 2,420 円(税込)
著/殖栗正登(インディゴコンディショニングハウス代表)
企画・構成/高校野球ドットコム編集部

◆著者情報

殖栗正登(うえぐり・まさと)
独立リーグはもとより、社会人野球、大学、高校含めてこの10年間で日本で一番プロ野球選手を輩出している徳島インディゴソックスのトレーニングを監修して22名の選手をNPBに送り出した。150キロ超えの投手を多数育成するなど、球速アップ指導に定評あり。

◆経歴

有限会社ベースボールトレーナーズ 代表取締役社長
ボディバランス整骨院 院長
B・Bトレーニングジム 代表
高知ファイティングドックスアスレティックトレーナー
徳島インディゴソックス トレーニングコーチ
四国アイランドリーグ代表チーム アスレティックトレーナー
伊予銀行女子ソフトボールチーム トレー二ングコーチ
愛媛県成年女子ソフトボールチーム トレーナー
ジェイテクト男子ソフトボール部 トレーニングコーチ
株式会社ベースボール・パートナーズ徳島 代表取締役社長

◆資格

柔道整復師
全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)公認CSCS ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA公認CPTパーソナルトレーナー
FMS2
SFMA2
日本トレーニング指導者協会公認 トレーニングインストラクター
SAQインストラクター
日本体育協会スポーツプログラマー
日本ファンクショナルトレーナー協会公認 ファンクショナルトレーナー
CFSC認定 ファンクショナルストレングスコーチ
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