2024年も、残りあと20日あまりとなった。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。
今年の鳥取県では、鳥取城北と米子松蔭が「2強」として君臨した。春、夏ともにこの両者の決勝対決となり、ともに鳥取城北が勝利して優勝した。昨年秋の決勝も、この両者が対決。米子松蔭が勝利していたが、鳥取城北が秋のリベンジを果たし、ライバルを倒すことに成功した。
春は14安打11得点と打線が爆発して快勝。夏は1対4で迎えた9回に一挙4得点する、劇的なサヨナラ勝ちで甲子園出場を手にした。あと1球で敗退のところから2点適時二塁打で同点とすると、申告敬遠の後にサヨナラ打が生まれた。勝ったナインも敗れたナインも涙を流し、甲子園出場が決まるゲームでのドラマに観客も胸を打った。
その強さを誇った鳥取城北を、新チームの秋に破ったのが、境だった。秋季大会の準々決勝、0対3とリードされて迎えた5回に同点に追いつく。6回に2点を失って再びリードされたが、8回に3点を奪って逆転。6対5で競り勝った。決勝では、米子松蔭と対戦し、9回の追い上げに苦しみながらも1点差で逃げ切って10年ぶりの優勝。公立校の境が、春夏と決勝を戦った2チームを次々と倒して頂点をつかんだ。
中国大会では境は初戦敗退も、2位で出場した米子松蔭が決勝に進出。優勝こそ逃したが来年のセンバツ出場へ大きく前進している。
24年鳥取県大会結果
<春季>
優勝 鳥取城北
準優勝 米子松蔭
3位 米子東
4位 鳥取商
8強 八頭
8強 倉吉北
8強 鳥取東
8強 米子北
<夏選手権>
優勝 鳥取城北
準優勝 米子松蔭
4強 米子北
4強 米子東
8強 鳥取商
8強 米子西
8強 倉吉北
8強 八頭
<秋季>
優勝 境
準優勝 米子松蔭
3位 米子東
4位 八頭
8強 倉吉北
8強 鳥取城北
8強 米子西
8強 鳥取育英