関東第一の主砲として活躍した髙橋 徹平内野手の進学先が中央大に決まった。2年秋時点ではプロに強いこだわりを持っていたスラッガーであるが、夏の大会前に高卒プロを断念していた。中央大はDeNA・牧 秀悟内野手(松本第一)、阪神・森下 翔太外野手(東海大相模)とプロで活躍するスラッガーを輩出しているが、髙橋はこの2人の学生時代と比較しても、負けない魅力を持ったスラッガーではないだろうか。
夏の甲子園準々決勝で東海大相模・藤田 琉生投手から豪快な本塁打を打つなど、高校通算63本のうち公式戦での本塁打は13本と実戦の強さも光る。打球が飛びにくい新基準バットでも10本以上の本塁打を打っており、木製バットを使った国スポの青森山田戦でも特大弾を放った。ヘッドを走らせた豪快なスイングを見ると、木製バットに適応しており、即戦力タイプの選手といえるだろう。
打球の飛距離を見ても、対応力を高めていけば、レベルの高い東都でも本塁打を量産するのではないか。構えもスクエアスタンスで構える姿は窮屈さがなく、遠回りするスイングをしていないため、変化球に対してもしっかりと見極めができる。最後の夏は藤田の本塁打以外、ミスショットが多く、18打数3安打に終わったが、髙橋の評価は揺るぎない。
スラッガータイプの三塁手は守備が苦手な選手が多いが、髙橋はその選手たちと比べても打球処理は安定しており、もともと投手としても最速140キロを誇るだけあって、肩も強い。
これほどの才能を持った選手ならば、指名順位や本指名にこだわらなければ高卒プロにいけた選手だと思う。ただ東都4年間で着実に実績を残していけば、4年後はより高い評価でプロ入りできる可能性は持っているだろう。牧や森下のように下級生から経験を積んで、3年生ぐらいから本領発揮して、打撃タイトルを常に上位の成績を残していけば理想的だ。そんな青写真が描ける選手だといえる。
<髙橋 徹平 たかはしてっぺい>
2006年9月19日生まれ。180センチ92キロ 右投げ右打ち
昭島リトルリーグ(硬式)
西多摩ボーイズ では投手と捕手を兼任
1年春の関東大会からベンチ入り
1年秋にはレギュラーに抜擢
2年秋に都大会準優勝。
3年春の選抜に初めて甲子園出場したが、3打数1安打に終わり、初戦敗退。
3年夏の東東京大会では23打数11安打2本塁打10打点、打率.478の活躍で優勝に貢献。
3年夏の甲子園では18打数3安打だった。