2024年の第106回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)は17日、3回戦が終了しベスト8が出揃った。甲子園誕生100周年のメモリアルな大会で8強に進んだチームは、以下の通り。

東海大相模(神奈川)

関東一(東東京)

青森山田(青森)

滋賀学園(滋賀)

京都国際(京都)

智辯学園(奈良)

大社(島根)

神村学園(鹿児島)

 東海大相模が優勝すれば、昨年の慶應義塾に次いで、神奈川県の「連覇」となる。同都道府県の「連覇」となれば、2018年北大阪代表の大阪桐蔭、2019年大阪代表の履正社以来、5年ぶり。神奈川県としても、1970年東海大相模、1971年桐蔭学園以来、53年ぶりの連覇となる。

 8チーム中、優勝経験があるのは東海大相模のみ。智辯学園はセンバツ優勝経験がある。青森、滋賀、鹿児島、島根県勢の優勝なら史上初。

 大会前には、ブロックごとに「ベスト8予想」を考えていた。その時の予想本命は以下の通りだった(カッコ内は対抗)。

東海大相模広陵

明徳義塾(関東一)

青森山田聖和学園

智辯和歌山(滋賀学園

健大高崎大阪桐蔭

花咲徳栄京都国際

中京大中京神村学園

報徳学園(早稲田実業)

 本命が的中したのは、東海大相模青森山田の2チームだけ。本命として推した8チーム中、5チームが3回戦にも進めなかった。チーム分析が不十分だったことは大いに反省しなければならない。

 恥ずかしながら、健大高崎(群馬)を本命としたブロックは、完全に予想が外れた。対抗とした大阪桐蔭(大阪)とともに3回戦にも進むことができず。智辯学園(奈良)と小松大谷(石川)に対する戦力分析も十分でなかった。

 特に小松大谷は石川大会準決勝から、日本航空石川星稜に連勝して優勝し、甲子園でも明豊(大分)、大阪桐蔭(大阪)に勝利。今センバツに出場したチームに「4連勝」したことになる。石川大会での実績を重要視できなかった。甲子園での2勝も実力だった。

 さらに大社(島根)が8強入りしたことも予想外。投打にわたり、これほど粘り強い戦いをするとは想像もつかなかった。

 対抗として挙げた、関東一、滋賀学園京都国際神村学園の4チームが8強に入ったことは、せめてもの救いか。今後は多角的に分析していく必要があると痛感した。