2024年の高校野球は、新基準バット元年となった。徐々に本塁打が出るようになり始めたとはいえ、以前に比べてまだまだ。2025年も新基準バットへの対応は課題になってくるだろう。だからこそ、引き続き選手たちの中には「どうすれば打球を飛ばせるのか」と悩んでいる球児もいるだろう。

そんな多くの球児の悩みに対して、先日開催されたミズノブランドアンバサダーミーティングに参加した千葉ロッテ・藤岡裕大内野手(岡山理大付出身)は、こう語る。
「手だけでバットを振らないことが大切だと思います。体重移動や捻転といった下半身の力をバットに伝えられるように、とは思っています」

2025年から新規契約を結んだ横浜DeNA・山本祐大捕手(京都翔英出身)も同様に、「力の伝え方、バットの使い方など最大限工夫をしたうえで、フィジカルを鍛えればいいと思います」と体づくりの必要性も訴えた。

また、バットの使い方という観点でいえば、広島・坂倉将吾捕手(日大三出身)は、「ヘッドが遅れてくるイメージで振れば、最後にヘッドが走るので、それで飛ばせると思う」とインサイドアウトの重要性を話す。

その一方で、横浜DeNA・宮﨑敏郎内野手(三養基出身)は、「フィジカルも大切ですけど、自分に合ったいい道具を選ぶことも大切だと思います」と話すと、高校時代のエピソードを教えてくれた。

「自分の感覚と手に合ったバットを選ぶようにしていました。当時はヘッドバランス、遠心力を使ったバッティングをしていたので、バランスは気を付けましたし、あとは打球の初速が速い、弾きの良いものを選んでいました」

ほかの選手たちに聞いても、バットの性能にも目を向けている選手がほとんどだった。
「打感だったり、弾きだったり、良い音が響くかどうか気にしていましたけど、自分は長打を出すわけではなかったので、扱いやすい、振りが重くも軽くもない中間バランスのミドルバランスを選ぶようにしていました」(千葉ロッテ・藤岡)
「バットにボールが乗っかる感触がむちゃくちゃ好きでしたし、バランスも振りやすくて扱いやすかったので、Vコングを使っていました」(横浜DeNA・山本)

打った感触だったり、バランスだったり、選手によって様々だが、バットに対するこだわりは高校時代から強かった。プロたるゆえんが垣間見えるところではあるが、現役球児の中にも同じようにこだわっている選手はいるだろう。

そうした選手たちに応えられるように、ミズノでは新基準バットだけでも7種類を販売。打感やバランスの好みによって、選べるようにラインナップされている。
・IxC2.0
・IxC1.0
・VKONG EC
・VKONG GS
・VKONG 02
・GxP 2.0
・GxP 1.0

大きく分けると、バランスによって振り重タイプのGxPシリーズ、振り抜きタイプのVKONGシリーズ、振り軽タイプのIxCシリーズを展開。そのなかでも打感や振り抜きによって、いくつかバットが出ているから、好みに合った1本が選べるようだ。

1年間新基準バットを使ったからこそ、好みなどが明確になったはずだ。新基準バット2年目を迎える2025年は、その好みに従った1本を選ぶことが、飛距離アップの第一歩につながるのではないだろうか。プロの世界で活躍選手たちのコメントを聞いていたら、そう確信せざるを得なかった。

◆新基準バットの詳しい情報はこちら
遂に適用される新基準バット 企画・開発担当者が込めた思い 「安心して使ってもらたい」