長距離砲として、将来楽しみな選手をみつけた。山梨学院(山梨)の4番に座る横山 悠内野手(2年)は、名門チームで1年秋からレギュラーとなった逸材。スイングスピードがあり、長距離の右打者として大きく成長する可能性を秘めている。

入学当初は捕手だった。1年秋から、2年夏までは、打てる捕手として2番、5番、4番と打線の中軸を担ってきた。昨年秋からは一塁手となり、打撃に専念できるようになった。昨年秋の関東大会では2試合ともに4番で出場し、8打数3安打1打点。数字は誇れるものではないが、全国でも強豪の4番に座るほどの素質は感じさせる。

関東大会準々決勝の千葉黎明(千葉)戦。最初の打席は左飛だったが、打球はフェンス際までいき、もう少しで本塁打となる当たりだった。真ん中付近の甘めの球を、しっかり上からたたくようにスイング。角度のついた打球が左翼後方を襲った。

第3打席に放った適時中前打は、やや内寄りの直球で詰まり気味だったが、しっかり上からたたいてのセンター返しだった。テークバックからインパクトまでが非常にシャープなのが特徴で、ポテンシャルは高そうだ。

昨年のセンバツでは6番捕手でスタメン出場し、2試合ともに安打をマークした。1安打ずつを放ったが、その内容は三塁打と二塁打でもあった。もし4年連続のセンバツ出場となれば、4番打者として聖地でのアーチに期待したい。

【横山の関東大会の打撃成績】

<関東大会>

1回戦(東海大相模)4打数2安打0打点

準々決勝(千葉黎明)4打数1安打1打点

(ともに4番一塁手でスタメン出場)