2025年春の第97回選抜高校野球大会（センバツ）の出場校を決める選考委員会が24日に開催される。注目の21世紀枠は、昨年12月に発表された各地区推薦の9校のなかから、2校が選考されることになる。吉報を待ちわびる9校をそれぞれ紹介していく。
関東・東京地区では、昨秋の神奈川大会で公立として唯一8強に進んだ横浜清陵が、21世紀枠候補校として選出された。過去、唯一選出されていなかった神奈川県から初めて候補校が誕生した。昨年秋の成績は以下の通り。
＜神奈川県地区予選（リーグ戦）＞
4－3 横浜南陵
10－0 横須賀総合
＜神奈川県大会＞
2回戦 3－0 上矢部
3回戦 4－1 住吉
4回戦 5－1 三浦学苑
準々決勝 0－5 東海大相模
【投手陣】
左腕の西田 豪投手（1年）は4回戦の三浦学苑戦に先発。1失点完投勝利でチームに8強入りをもたらした。3回と6回以外は走者を背負う苦しいマウンドにも、粘り強い投球で相手に流れを渡さなかった。右サイドの内藤 大維（2年）は内野手兼任で、県大会の2回戦で完封勝利を挙げると、3回戦でも1失点完投の好投を見せた。東海大相模戦では2人合わせて5失点で敗れたが、守り重視のチームの快進撃の原動力となった。
【打撃陣】
2人の投手をリードする高山 大馳捕手（2年）が4番に座って軸となっている。内藤は3番に起用された東海大相模戦の初回に、二塁打を放ってチャンスを作って見せた。三浦学苑戦で5番に座った吉澤 昴外野手（2年）は、唯一のマルチ安打をマークする活躍を見せている。1番の長谷川 悠人内野手（2年）を含めた上位打線が攻撃の軸だ。
これまで21世紀枠選出のないのは13府県。そのなかに神奈川県も含まれている。私立強豪がひしめく超激戦区の神奈川で、公立として唯一ベスト8入りした横浜清陵に、県勢初の21世紀枠選出の知らせは届くのだろうか。
