1年目から一軍に出場したい
――11月中旬ぐらいにヤクルトの松山で行われた秋季キャンプを見に行ったそうですね。プロの選手を間近で見てみてどうでしたか?
モイセエフ 若手選手が多かったのですが、野手は打撃練習ではどんどんホームラン打っていましたし、投手もとても速い球を投げていました。「この人たちを越さないと1軍の試合には出られないんだ」と実感しました。
――同じ指名選手で仲良くなった方とかいらっしゃいますか?
モイセエフ 健大高崎の田中 陽翔選手(4位)とは結構仲良くなりましたし、あとドラフト1位の中村 優斗(愛知工業大)選手とも仲良くさせてもらいました。同じ愛知なので、飛行機も一緒でした。
―― どんな先輩でしたか?
モイセエフ 本当に優しく色々教えてくれました。一度、球場近くのジムが使えて、一緒にトレーニングしたのですが、本当に意識が高い方でした。 自分のメニューをしっかり持っていて、野球に繋がる動作や、ウエイトのトレーニングをしっかりとやっていて、こういう人がどんどん成長するんだって思いました。
インタビューに答えるモイセエフ
――これから1年目はどのように過ごしていきたいですか?
モイセエフ 1年目はまずはプロの球に慣れて、少しずつ結果出していき、少しでも多く1軍の試合に出て、2年目以降につながるシーズンにしたいです。体を作ることになりますが、それでも一軍昇格して、試合に出て、色々経験を積めたらいいなと思います。
――指導者、選手からは「ニキータ」と言われていますけど、ファンからもどのように呼ばれたい思いはありますか。
モイセエフ モイセエフでも、ニキータでもどちらでも構わないです。ファンが呼びたいように呼んでもらえれば僕は嬉しいので。少しでもファンが呼びたくなるような選手になりたいです。
モイセエフ・ニキータ
2006年11月29日生まれ 左投げ左打ち 愛知県阿久比町出身。阿久比中時代には愛知衣浦ボーイズでプレーした。豊川では1年春からベンチ入りし、1年秋からレギュラーとして活躍。2年秋から打撃が本格化。秋季東海大会では16打数10安打1本塁打6打点、打率.625の活躍で、優勝に貢献し、明治神宮大会では5打数3安打1本塁打3打点と続けて活躍を見せ、評価を高めた。24年選抜では阿南光戦で好投手・吉岡暖投手(DeNA)から大会第1号を放った。さらに春季愛知県大会では打率.692と高打率を残した。ベンチプレス130キロのパワーを活かし、木製バットでも柵越えを連発する。