プロ野球は開幕してからおよそ3ヶ月が経過しオールスターブレイクに入った。ここまで各球団のルーキーたちはどのような結果を残しているのだろうか。球団ごとのルーキーを振り返ってみたい。
広島は支配下で5名、育成で3名と合計8名の選手がルーキーとしてプレーしている。このなかで一軍デビューを果たしたのは、育成2位の佐藤 啓介(中京大中京高→静岡大)ひとりだけしかいない。
佐藤は開幕から二軍で打棒を発揮。6月6日時点でウエスタンリーグトップの打率.366と結果をだすと6月7日に支配下登録を勝ち取った。その流れで6月9日に一軍登録されると、即スタメン起用された。その試合で快音は響かなかったが、続く11日の西武戦でプロ初安打をマーク。6月19日に登録を抹消されるまでに5試合の出場で打率.154(13-2)の成績を残している。
ドラフト1位の常廣 羽也斗(大分舞鶴高→青山学院大)は春季キャンプで二軍スタート。一時一軍のキャンプに合流したものの、定着することはできず開幕は二軍からとなった。その後も一軍に昇格はできていない。ここまで二軍では6試合の登板で27回2/3を投げ防御率6.83と苦しんでいる。
ドラフト2位の高 太一(広陵高→大阪商業大)、同3位の滝田 一希(寿都高→星槎道都大)、同5位の赤塚 健利(中京学院大中京高→中京学院大)といった大卒の投手たちも一軍登板はない。
二軍では滝田は8試合(14回2/3)で防御率3.07、高も7試合(14回)で防御率4.50とまずまずの結果。その一方で赤塚は6月8日の二軍デビュー戦こそ1回無失点だったものの、2試合目では2/3回を投げ4失点。通算の防御率は21.60となっている。
支配下で唯一の高卒、そして野手であるドラフト4位の仲田 侑仁(沖縄尚学高)は二軍で30試合に出場し打率.161(62-10)の成績を残している。
ドラフト1位の常廣をはじめとして大卒投手4人が、ここまでは二軍でも好成績を残すことはできていない。後半戦で育成ドラフト出身の佐藤に次ぐ、一軍デビューを掴み取る選手は出てくるだろうか。