昨年12月9日に3度目の現役ドラフトが行われた。日本ハムはソフトバンクから吉田 賢吾横浜商大出身)を獲得した。一方で鈴木 健矢木更津総合出身)が広島、田中 瑛斗柳ケ浦出身)が巨人にそれぞれ指名され移籍となった。

【吉田賢吾のプレーシーンは4分25秒から】

 日本ハムは第1回の現役ドラフトでは松岡 洸希桶川西出身/前西武)、第2回では水谷 瞬石見智翠館出身/前ソフトバンク)を指名していたが、それぞれ1年目はどれくらい出場していたのだろうか。

 2023年から加入した松岡は1年目に一軍登板機会がなく同年オフに育成契約となった。2年目の今シーズンも支配下契約を勝ち取ることができず、育成再契約となっている。

 一方で24年シーズンから加入した水谷は大ブレイクを果たした。23年まで一軍での出場が1試合もなかったが97試合に出場し打率.287(327-94)、9本塁打、39打点の成績を残した。とくにセ・パ交流戦では打率.438(64-28)、3本塁打、13打点と大爆発。首位打者とMVPに輝いた。23年の現役ドラフトにおける1番のシンデレラ・ストーリーと言っても過言ではない。

 新たに加わる吉田は今年が大卒3年目となる捕手。現在日本ハムは田宮 裕涼が正捕手に最も近い。しかし田宮も今シーズンブレイクしたばかりであり、確固たる正捕手というわけではない。ベテランの伏見寅威や2023年ドラフト2位の進藤 勇也も含めて、レギュラー争いは激しくなることが予想される。

まだ一軍での実績がほとんどない吉田ではあるが、今年の水谷を見てもわかる通り、新庄剛志監督は若い選手をどんどん抜擢する。春季キャンプやオープン戦の結果次第で、吉田が開幕スタメンの座を掴んでもおかしくはない。

 吉田は水谷と同じように飛躍を遂げることができるだろうか。