<第106回全国高校野球選手権神奈川大会:横浜 4-6 東海大相模>◇24日◇決勝◇横浜スタジアム

 横浜が決勝戦で東海大相模に敗れて準優勝。2年連続で終盤に逆転を許し、あと一歩のところで甲子園出場を逃した。

 注目の1年生右腕・織田 翔希投手は前日の準決勝で147キロを計測するなど圧巻の投球を見せた。迎えた決勝では4回途中から登板したが同点打を許し、「投げ急いでしまった」と厳しい表情。さらには5回に金本 貫汰内野手(2年)に特大弾を打たれ、「まだ全然だなって思いました」と悔しさを滲ませた。さらには今後の課題として体力や精神面での成長を掲げ、「経験が大事だと思います」と話していた。それでも、織田も春季大会から準決勝で先発を任されることからも指揮官の信頼の厚さも伺える。自慢の直球に変化球の成長も著しい逸材は今秋以降も注目の存在になりそうだ。

 今大会の横浜は1年生が躍動した夏となった。決勝戦でもベンチ入りした1年生全員が出場。江坂 佳史外野手、小野 舜友投手の連打で一時勝ち越しをする場面もあれば、準々決勝の桐光学園戦で「チームで一番勝ち気がある。全身全霊で抑えてやろうという勝ちたい意欲を買っている」と村田 浩明監督も絶賛していた池田 聖摩内野手もリリーフで149キロを計測するなど、プレッシャーのかかる夏の県大会決勝を経験したことは今後の糧になるだろう。

 チームとしても主力に下級生が多く、主将としてチームを率いた阿部 葉太外野手(2年)を中心にリベンジに燃える。今秋以降も横浜の選手たちの活躍から目が離せない。