さる2月6日(金)、香川県高等学校野球連盟(以下、香川県高野連)は香川県丸亀市のレクザムボールパーク丸亀にて理事会を開催。春季四国地区高等学校野球香川県大会(以下、春季香川県大会)の実施要領を決定すると同時に、2025年度の香川県高野連行事日程を発表した。
今年の春季香川県大会は2月21日(金)に組み合わせ抽選会を開催し、3月20日(木・祝)に開幕。石田・善通寺第一・飯山連合を含む36校34チームが参加する同大会は順調に試合を消化できれば4月6日(日)に決勝・3位決定戦を迎える。その後、12日(土)には優勝校とセンバツ出場・高松商による春季四国地区高等学校野球大会順位決定戦を行う。
同大会の優勝校と高松商は4月26日(土)開幕の香川県開催の春季四国地区高等学校野球大会に出場する。また上位3校と高松商は例年通り7月10日(木)開幕の第107回全国高等学校野球選手権香川県大会のシード権を獲得すると同時に、作新学院(栃木)を招待し6月7、8日に開催される香川県高野連招待試合の出場権を獲得する。
今夏の香川大会は、7月20日(日)に県内初開催となるNPBフレッシュオールスターゲームをレクザムボールパーク丸亀で行う影響もあり、7月12、13日以外の全試合をレクザムスタジアムで開催することが判明。加えて例年11月に開催されていた秋季の香川県高野連招待試合については「強豪校指導者と県内指導者との交流機会としては一定の役割を果たした」(桑嶋裕二・香川県高野連理事長)として、2024年度限りでの終了を決定した。
一方、昨年徳島県で初開催された1年生選抜、2年生選抜同士による徳島県との選抜チーム交流戦については、11月22日(土)に第2回の開催が決定。理事会後、桑嶋理事長は「選抜された選手たちが各チームに経験を持ち帰り、全体のレベルアップにつなげてほしい」と交流戦の意図を説明すると共に、2026年については愛媛県も選抜チームを結成し、徳島県、香川県に加え選抜チーム交流戦の参加を検討していることを明かしている。
振り返れば高校野球強化・野球振興策に取り組むことで香川県全体に活力を与えるべく、県高野連主催招待試合通常開催が復活した2010年以降、全国大会では高松商が明治神宮大会優勝(2015年)、センバツ準優勝(2016年)、選手権8強(2022年)、三本松も選手権8強(2017年)と県勢が晴れ舞台で躍進。
さらに県高野連招待試合にも出場経験を有する2022年・巨人1位指名の浅野 翔吾外野手(高松商)や、2021年・日本ハム3位指名の水野 達稀内野手(丸亀城西ーJR四国)をはじめ、県内高校出身者も2010年以降だけで10校16名がNPBドラフト指名を受けるなど、チーム・選手育成の両面から着実に成果を残してきた香川県。15年の知見を経て新たなステージへと踏み出そうとしている香川県高野連の施策に、これからも注目したい。
【主な2025年・香川県の行事日程】
◇春季香川大会:3月20日~4月6日
◇春季四国大会出場順位決定戦:4月12日
◇四国春季大会:4月26日~5月3日
◇招待試合(vs作新学院):6月7日~8日
◇選手権香川大会:7月10日~7月26日:
◇秋季香川大会:9月13日~10月5日
◇秋季四国大会:10月18日~10月26日
◇選抜チーム交流試合:11月22日