終盤に差しかかった12球団の春季キャンプ。一軍入りに向け、各球団で熾烈なアピール合戦が続く中、怪我人が続出している。
セ・リーグではヤクルトの奥川 恭伸投手(星稜)が下半身のコンディション不良でロッテとの練習試合を回避した。度重なる怪我を乗り越え、昨年は980日ぶりの先発勝利を挙げていただけに、苦しい状況が続いている。
ほかにも奥川と同学年の阪神・西 純矢投手(創志学園)は、右ヒジ違和感のため別メニューでの調整となっていたが、17日に帰阪し精密検査を行うと報じられた。また、ソフトバンクからトレードで移籍した三森 大貴内野手(青森山田)は、11日の練習試合後に肉離れを発症したため離脱を余儀なくされている。
パ・リーグでは、ソフトバンクの今宮 健太内野手(明豊)が左ふくらはぎの負傷のためリハビリ組へ。開幕ローテーション入りが内定していたカーター・スチュワート・ジュニア投手(東フロリダ州立短大)、現役ドラフトでDeNAから移籍した上茶谷 大河投手(京都学園―東洋大)らも離脱している。他球団でも昨年ベストナインを獲得した佐藤 都志也捕手(聖光学院―東洋大)がフリー打撃で自打球が直撃し、右足親指の骨折のため2軍キャンプに合流となった。13日から別メニュー調整が続いていたオリックスの吉田 輝星(金足農)も、20日に自身のSNSでトミー・ジョン手術を受けることを明かした。今季絶望となり、来年以降の復活を目指す。
一方、巨人はここまで離脱者を出さず各選手がキャンプをこなしている。パ・リーグも日本ハムの清宮 幸太郎内野手(早稲田実)が自主トレ中に負傷したが、キャンプは一軍スタート。西武も外崎 修汰内野手(弘前実―富士大)も一時別メニュー調整となったが、大きなけがには至っていないようだ。