春の高校野球の季節を告げる3月に突入した。2025年春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)は7日の抽選会を経て、18日に阪神甲子園球場(兵庫・西宮市)で開幕。いよいよ到来する「春本番」を前に、大会にまつわる様々なランキングを紹介していく。今回は出場投手個人の奪三振(昨年秋公式戦)についてのランキングをお届けする。
昨年秋の公式戦で、投球回数を上回る三振を奪った投手は9人。奪三振率の上位5人のランキングは以下の通り。
2位 太田 光洋(1年=大垣日大)10.97
3位 日髙 陵真(2年=壱岐)10.45
(※は左腕)
最速158キロを誇る健大高崎(群馬)・石垣が堂々のトップについた。26回を投げ、奪った三振は33。高校生離れした速球と、スプリットなどの変化球で11.42の奪三振率を誇った。2日の練習試合には150キロをマークするなど、つめかけた国内外のプロのスカウトをうならせている。ドラフト1位候補として、センバツでも実力を発揮することができるのか。
大垣日大(岐阜)の太田は、岐阜大会5試合に救援登板し、10.2回で13奪三振。チーム内では3番手に甘んじるが、短いイニングでの出力は高い。1年生で投げっぷりがよく、130キロ台後半の直球とスライダーでグイグイ押すタイプだ。
壱岐(長崎)の日髙は130キロ台の直球でも空振りが取れるのが特徴。県大会で救援登板し20.2回で24三振を奪った。智弁和歌山(和歌山)の宮口は最速152キロの速球を武器に、13回で15奪三振だった。昨年夏の甲子園を経験した左腕の早稲田実(東京)・中村は、コーナーをつく投球と鋭い変化球を武器に、40回を投げて45三振を奪っている。
各校によって公式戦の試合数が異なるため比較にはならないが、単純に奪三振数の上位ランキング(50奪三振以上)は以下の通り。
(※は左腕)
大会注目右腕でもある阪下が12試合86.2回を投げて80三振を奪ってトップ。プロ注目の実力を証明している。大会でも奪三振ショーがみられるのか。