8日に開幕したJABA東京スポニチ大会。明治神宮球場で行われた第1試合では、ENEOSが7対2でJR西日本に勝利した。中盤まで一進一退の攻防が続いたが、今秋のドラフト候補の・村上 裕一郎外野手(宇和島東ー九州共立大)に一発が飛び出し逆転。終盤に点差を開いて快勝した。
規格外のパワーを見せつけた。同点のまま迎えた6回、走者を一人置いて迎えた村上はツーシームを強振。「一打席目から調子が良く、この日は行けると思っていた」と、レフトスタンドへ運ぶ特大弾でチームを勝利に導いた。宮澤 健太郎監督も「一振りで流れを変える長打が魅力の選手。今日も本塁打で流れを引き寄せることができた」と太鼓判を押していた。
大学時代にリーグ通算11本塁打のパワーを誇り、社会人の名門・ENEOSではルーキーイヤーの昨年から自慢の打撃で躍動。都市対抗大会でも一発を放つなど、年間5本塁打を記録して最多本塁打賞に輝いた。この冬はスイングスピードの向上を目標に掲げ、スナッチやメディシンを使ったトレーニングを入念に行った。実際にスイングスピードも平均が125キロだったところが130キロまで上昇。「スイングスピードは上がりました」と成長を実感しているという。
ドラフト解禁年となる勝負の2年目。「幼いころからプロに行きたい気持ちがあります」と強い思いをブラさず、日々練習に取り組んでいる。悲願のドラフト指名に向け、「打撃では確実性を求めたい」とさらなる成長を誓っていた。