3月10日から24日にかけて、関東各地で開催される関東選手権。優勝チームは夏の全国大会出場が決定する。全国制覇を目指すチームは大事な戦い。一方で関東地区に所属するチームが出場する最大の大会なので、リーグ戦前に実力を測る機会にもなる。

チーム事情によってとらえ方が異なる今大会。そのポイントを見ていきたい。

優勝争いは6チーム?全国での実績十分の強豪がずらり

トーナメント表の各ブロックのポイントを見る前に、優勝争いを演じるであろう注目校をピックアップしたい。

まずは前回王者である中央大。今大会はもちろん、さらには日本一連覇に向けて、トーナメントを戦う。
下級生時から主力投手だった大山北斗投手(興南出身)、三浦凌輔投手(能代松陽出身)といった投手陣。さらに岡部匡人捕手(佐賀商出身)、山口剛大内野手(大崎出身)と野手陣も力のある選手が多い。投打で経験、実力ある選手たちで、頂点を奪うことが出来るか。

その中央大と同ブロックにいる日本大も見逃せない。アンダースロー・足立丈投手(日大豊山出身)、赤岩 稜太朗投手(日大明誠出身)の2枚看板は強力。野手陣も積極的なスイングが光る山口 瑶介内野手(日大二出身)、主将・小川 慶人内野手(日大豊山出身)と、こちらも投打で選手は揃う。2022年に全国制覇を成し遂げ、2023年も全国準優勝など全国での実績も十分な強豪が、関東の頂点を狙う。

この2校に負けない戦力が法政大と帝京大だ。
法政大はエース・藤中壮太投手(鳴門出身)が卒業したが、遠藤優介投手(日大藤沢出身)や村越仁士克投手(日本文理出身)は藤中とともに全国大会でも好投を見せた。今大会でも結果を残せるか。

野手陣もマスクをかぶって投手陣を引っ張った小林然捕手(花巻東出身)、1番打者を務めた岩谷波瑠内野手(遊学館出身)の1年生コンビ。さらに藤中温人内野手(鳴門出身)、主将・菊池開斗内野手(花巻東出身)も旧チームから戦力となった選手が残る。前大会は準優勝に終わっただけに、リベンジを果たしたいところだ。

帝京大はストレートの強さが光る宮島 英輔投手(帝京三出身)、サウスポー・渡辺 惹々紀投手(中央学院出身)、さらに総合力の高い林 拓希投手(作新学院出身)など充実の投手陣。対する野手陣も主将・小川 塁内野手(水城出身)を中心に、1年生ながら全国で活躍した牧 大誠内野手(帝京出身)などがいる。2023年に大会優勝を飾ったが、2年ぶりの頂点となるか。

このほか、昨秋、東都1部リーグで優勝した国士舘大。さらに第2シード・明治大あたりが優勝に絡んでくるのではないだろうか。

優勝候補同士が3回戦で激突か?2つのライバル対決に注目!

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