近年、阪神甲子園球場などを使用した大会を開催し、大いに盛り上がりを見せる大学準硬式野球。関東地区では3月10日より、関東選手権が開幕する。

高校野球を引退した高校球児にとって、野球を続ける架け橋的存在になりつつある準硬式野球だからこそ、多士済々な選手が多く活躍している。今回はそんな中でも、高校時代に甲子園に出場した選手や、大学硬式野球部から転向した選手。さらに文武両道で活躍する選手にスポットを当てていきたい。

甲子園に出場した選手たち

まずは甲子園出場した選手のなかでも、3名をピックアップして紹介したい。

1人目は帝京大・林拓希投手(作新学院出身)だ。高校時代は、準硬式野球の存在は知らなかったものの、「部活動を行いながら放課後はアルバイトなど、自分の時間もしっかりと確保できる点に興味を持ったため大学は準硬式を選んだ」と準硬式に進んだきっかけを語っている。

そんな林は3年夏に甲子園出場。栃木大会の決勝で好救援、甲子園でもマウンドに立つなど、作新学院時代から活躍していた選手。その後、帝京大学進学後もチームの中心選手として活躍している。今大会でも好投が楽しみだ。

2人目は神奈川大学・野嶋大輔外野手(高松商出身)である。
「将来社会人として自立するために勉学やアルバイトと両立しながら野球を続けたいと考えていました。その環境が整っている準硬式野球に魅力を感じ、興味を持った」と準硬式に進むきっかけを語った野嶋は、3年夏に甲子園ベスト8に輝いている。

現在読売ジャイアンツで活躍する浅野 翔吾外野手はチームメイトであり、同級生である。甲子園では代打の切り札として躍動したが、今大会もバットでチームの勝利に貢献できるか。

3人目は国学院大・齋藤誠賢外野手(国学院久我山出身)。国学院久我山では2年春のセンバツに出場。その年の優勝校である大阪桐蔭に敗戦するも、一番センターとして活躍してベスト4進出を果たすという実績がある。

国学院久我山卒業後、国学院大の硬式野球部に進んだが、力の差を感じ、現在は準硬式野球部の一員として活躍している。「各高校の主軸選手が集まってきているので、高校野球とはレベルがもう一段高く、さらに野球の難しさを感じました」と大学準硬式野球のレベルの高さを感じている。

しかし、高校時代に培った実力を今大会発揮なるか楽しみである。

大学硬式野球から転向した選手、文武両道を貫く選手

1 2