第97回選抜高等学校野球大会の組み合わせが決まり、センバツ連覇を狙う健大高崎は大会初日の第3試合で四国の名門・明徳義塾と対戦する。
そんな健大高崎のエースが最速154キロ右腕・石垣 元気投手(3年)だ。昨年2年生ながら、センバツ日本一に貢献。昨夏は153キロをマークし、NPBだけではなく、MLB球団も熱視線を受ける逸材だ。ドラフト1位候補にも挙がる石垣は昨年以上の進化を目指して、どんな取り組みをしてきたのか。
昨秋の投球には納得いっていない
———去年の秋は4試合で防御率2.08、奪三振は投球回26を上回る、33奪三振を記録しました。自身は昨秋の投球をどう見ていますか。
石垣元気(以下 石垣) 昨夏の方が納得のいくピッチングができていました。秋は課題が見つかった大会で、良かった点はあまり思い浮かばないです。
————関東大会・佐野日大戦は前半に走者一掃の二塁打を打たれていますね。
石垣 それもあるんですけど、フォアボールを連発して、3四球も与えて失点につながっていました。投手として良くない点の取られ方と内容です、
————決勝の横浜戦でも力投していましたけど、何が課題はありましたか?
石垣 終盤の粘りですね。ピンチの場面を無失点で抑えきれないところが一つ課題としてありました。
————センバツではこんなピッチングを見せたいという理想はありますか?
石垣 ランナーを出すまでは打たせて取ることを心がけて、ランナーを出してピンチを迎えた場面ではギアをしっかりと上げて三振を取る。確実にギアを上げて、打ち取れるようにしたいですね。
————ここまで練習してきた中で一番自信のある変化球はなんですか?
石垣 最近はスプリットがいい感じで、一番の決め球になると思います。今は130キロ後半のスピードが出ていて、ストレートと同じ軌道で落ちるので、三振を取りやすい球種となっています。