3月15日から春季都大会の1次予選が行われる。秋の1次予選を勝ち抜き、秋季都大会に出場した64校は、春の1次予選は免除されている。春の1次予選に出場する201校、172チームにとっては、敗者復活戦の意味合いもある。この予選から都大会に出場できるのは、48校。一つのブロックから2校が進出できる仕組みだ。一次予選の見所を紹介していきたい。
都立の強豪、日野・片倉が同ブロック
この1次予選で気になるのは、都立の野球をリードしてきた強豪である日野、片倉、城東といった「都立の星」の動向だ。この3校は昨秋の1次予選で敗退し、そのうちの日野と片倉が第21ブロックAに入った。しかもこのブロックには、ベテラン・石田幹雄監督が率いる東村山西、社会人野球のセガサミーでプレーしていた本村哲郎監督が率いる多摩大聖ヶ丘もおり、激戦区だ。秋の1次予選では、片倉は本大会で優勝した二松学舎大付に、日野は8強の明大八王子に、いずれもコールドで敗れたが、どこまで立て直してきたか?
城東は錦城学園と同じ第23ブロックBに入った。どちらも実績のある学校だけに、好ゲームが期待できる。
第9ブロックAでは八王子北と江戸川という都立の強豪対決もある。同ブロックBの芝と日本学園は、伝統校対決。特に日本学園は、夏の第1回大会に出場しているが、来年から明大世田谷となるため、日本学園として戦うのは今年が最後になる。この試合の勝者が対戦する明学東村山も力のあるチームなので、このブロックも激戦区だ。
昨夏の東東京大会8強の日大豊山は、秋は1次予選の初戦で大敗。再起を図るが、駒場学園と同じブロックに入った。駒場学園は2年前の夏は国学院久我山を破るなどの実績があり、強豪校にとっても手ごわい相手だ。