5位から1位 今年をリードする超高校級の5投手たち

5位 奥村 頼人投手(横浜
179センチ82キロ 左投げ左打ち
直球の威力:B 投球フォーム:A
制球力:B 変化球:A
将来性:A 環境適応力:B

 好左腕が多い今年の高校生の中で、テクニック、メンタルが優れた本格派左腕。ここぞという時に140キロ中盤の速球を投げ込んでくる。速球に加え、決め球とするチェンジアップも大きく落ちて空振りを奪うことができる。

 同校のОBである23年ドラフト3位の杉山 優希投手の同時期と比較しても上回る逸材。センバツでもパワフルなピッチングを期待したい。

4位 阪下 漣投手(東洋大姫路
184センチ78キロ 右投げ右打ち
直球の威力:B 投球フォーム:A
制球力:S 変化球:A
将来性:A 環境適応力:B

 制球力抜群で今年の高校生右腕で最も上手いピッチングができる。投球の引き出しが広く、少ない球数で抑えることができる。現状の投球スタイルに加え、課題である平均球速が高まれば文句なし。昨秋よりも変化した姿をみたい。

3位 福田 拓翔投手(東海大相模
184センチ78キロ 右投げ右打ち
直球の威力:A 投球フォーム:A
制球力:B 変化球:A
将来性:A 環境適応力:B

 1年夏から公式戦で活躍を見せてきた超高校級右腕。常時140キロ後半の速球、130キロ台のスライダー、フォークで打者を翻弄する。非常にバランスが良く、中学から大舞台を経験しておりマインドも強い。昨秋は不調気味だったが、フィジカル強化でパワーアップすれば、150キロ台の速球でねじ伏せる投球を見せてくれるだろう。

2位 森 陽樹投手(大阪桐蔭
190センチ88キロ 右投げ右打ち
直球の威力:A 投球フォーム:B
制球力:C 変化球:A
将来性:S 環境適応力:B

 スケールの大きさでは世代No.1と呼べる逸材。好調時は140キロ後半も出ていて、130キロ後半のフォークも決まっており、簡単には打ち崩せない。ただ、突如として制球を乱す場面があり、昨秋は1イニングで複数失点するケースが目立った。この1年間はパワーピッチングで圧倒する投球を見せてほしい。

1位 石垣 元気投手(健大高崎
178センチ78キロ 右投げ左打ち
直球の威力:S 投球フォーム:B
制球力:B 変化球:B
将来性:A 環境適応力:B

 高校生No.1右腕の呼び声が高い剛速球右腕。どの試合でも平均球速140キロ後半の速球を投げ込み、ここぞという時は150キロ中盤の速球で圧倒する。ストレートの球速に関しては大学生のドラフト上位候補に負けていない。スライダーのキレ味も鋭く、1年間通して150キロ台の速球を投げられる先発投手へ成長した。秋の時点ではコントロールを乱すこともあり、フォームの完成度も及第点だった。この冬に磨いてきた「球質向上」「投球フォーム」「縦の変化球」をしっかりとマスターすれば、ドラフト1位は確定するだろう。