いよいよ18日に開幕を迎える選抜高校野球大会。今春も全国から能力の高い選手が集結する中、新2年生の活躍にも期待が高まっている。昨春の同大会では健大高崎の石垣 元気投手（3年）、佐藤 龍月投手（3年）の2枚看板が優勝に貢献。過去にはソフトバンク1位を受けた前田 悠伍投手（大阪桐蔭）が当時2年生ながら、春の甲子園を沸かせ、一躍スター街道を駆け上がった。果たして今年は下級生からどんなスター候補が現れるのだろうか。
まずは世代トップと称される織田 翔希投手（横浜）。187センチの長身から繰り出す質の高いストレートは最速151キロを計測する。名門で1年時から出場機会を重ね、同校OBの松坂 大輔氏と比較されるほど世間からの注目度も高い。学年問わず大会最注目投手の一人として名の挙がる右腕の登板は見ものだ。
横浜は織田のみならず、1年時夏からレギュラーを張った池田 聖摩内野手、4番を任される小野 舜友内野手と能力の高い選手が多く在籍する。明治神宮大会王者を支える新2年生から目が離せない。
3年ぶりのセンバツに臨む花巻東は、4番を張っていた注目スラッガー・古城 大翔内野手が右腕肉離れのため初戦欠場が濃厚となっている。それでも180センチ、98キロと恵まれた体格を誇る二刀流・赤間 史弥外野手、秋季東北大会で鶴岡東相手に完投勝利をあげた萬谷 堅心投手ら、同学年に好選手が揃っている。また4年連続のセンバツ出場を決めている山梨学院も194センチ、94キロの菰田 陽生内野手が秋季大会でも二刀流として存在感を示した。聖地で印象に残る活躍を見せることが出来るか楽しみだ。
東海地区では昨秋の神宮大会に出場した大垣日大の谷之口 翔琉投手、公式戦未登板ながら常葉大菊川・佐藤 大介投手がエースナンバーを背負っている。また至学館はレギュラー6人が新2年生と下級生の台頭が躍進に繋がった。エース右腕の尾﨑 陽真投手と井口 睦丈捕手のバッテリーを中心に、まずは甲子園初勝利を掴みたいところだ。
関西方面でも智弁和歌山の松本 虎太郎外野手が昨春の和歌山大会で結果を残すと、昨秋も荒井 優聖内野手が4番、山田 凜虎捕手が5番として打線の軸を担った。昨夏甲子園で初戦敗退に終わったけ悔しさを晴らせるか。
他にも中軸として神宮大会準優勝に貢献した広島商の名越 貴徳外野手や三田 桂慎外野手、また昨夏の甲子園にも出場した明徳義塾・里山 楓馬捕手、最速150キロ左腕の沖縄尚学・末吉 良丞投手など実績を持つ選手が登場する。3年生のみならず、下級生から注目される選手のプレーに期待したい。
