<第97回選抜高校野球大会:広島商10-2横浜清陵>◇21日◇1回戦◇甲子園
広島商(広島)が伝統のそつのない攻めで得点を重ねて、21世紀枠出場の横浜清陵(神奈川)に快勝した。初回に敵失、スクイズで2点を先制。中盤にも押し出し四球に適時打が飛び出すなど、一気に勝負をつけ、7大会連続の初戦突破を決めた。
11安打に加え、9四球を選ぶなど、粘り強く出塁を図り、チャンスを広げることに成功。2死球を加えた多彩な出塁で攻撃の幅も広げた。2安打2四球で出塁した主将で1番の西村 銀士内野手(3年)は「打撃に関しては、いろんなタイプの投手が投げることを想定して準備ができた」と胸を張る一方で、「反省点が多い試合。投手は四球が多く、野手は走塁ミスが多かった。2回戦まで修正していきたい」と反省も忘れなかった。
投げては先発の大宗 和響投手(3年)が、6回を5安打2失点にまとめて、チームを勝利に導き「直球のキレに自信があるので、直球主体で攻めることができた」と実力を発揮した。
昨秋の明治神宮大会で準優勝。春1回、夏6回の甲子園優勝を誇る伝統校らしい、攻撃を見せつけた試合でもあった。
横浜清陵は序盤から守備の乱れが生じたことが響いた。これで今年も21世紀枠2校がいずれも初戦敗退。21世紀枠出場校は4大会連続ですべて初戦敗退となった。