<第156回九州地区高校野球大会鹿児島予選:尚志館6-5れいめい>◇22日◇1回戦◇鴨池市民球場

 尚志館とれいめい。同じ川島学園の設置校同士の対戦は、1回戦屈指の好カードと目されていたが、予想通りの展開となった。

 先手を取ったのはれいめい。1回裏、無死満塁から4番・碇山 和尚(3年)の左越え2点適時二塁打、6番・矢野 航成(3年)の犠飛で幸先良く3点を先取した。

 尚志館は直後の2回表に先頭の5番・田原 遙太郎(3年)、6番・峰 仁之丞(2年)の連続二塁打で1点を返し、併殺の間に2点目を挙げた。

 3回表には尚志館が野選で同点に追いつく。

 4回裏、れいめいは8番・伊藤 大晟(3年)の左前適時打と押出しで2点を勝ち越す。

 尚志館は5回表、エラーと6番・嶋の左前適時打で再び試合を振り出しに戻した。

 5回までは点の取り合いだったが、6回以降はれいめいの左腕・伊藤、尚志館は4回途中からリリーフした右腕・知識 夢叶(3年)、両エースが立ち直って得点が入らなくなった。

 中盤以降、押し気味に試合を進めていた尚志館は7回表二死満塁から8番・辻 颯汰主将(3年)がフルカウントから四球を選び、押出しで勝ち越した。

 尻上がりに調子を上げた知識がれいめい打線に追加点を与えず、尚志館が2時間39分の長丁場の一戦をものにした。