第97回選抜高校野球大会(センバツ)は準々決勝までが終了し、28日に準決勝が予定されている。対戦カードは健大高崎(群馬)-横浜(神奈川)、智弁和歌山(和歌山)-浦和実(埼玉)。この4強メンバーの投手をランキングで紹介したい。(△は左腕、★は2年生)

<防御率ランキング(規定投球回数3以上)>

1位 石戸 颯汰△(浦和実)0.00

2位 渡邉 颯人智弁和歌山)0.43

3位 下重 賢慎△(健大高崎)1.45

4位 山田 遼太△(健大高崎)1.80

5位 奥村 頼人△(横浜)2.45

6位 織田 翔希横浜★)4.26

7位 宮口 龍斗智弁和歌山)4.50

8位 駒木根 琉空△(浦和実)5.40

 防御率は文句なしで石戸がトップ。今センバツ18イニング連続無失点を継続中。初戦で完封した後は、2試合ともに救援で無失点に抑えて4強進出に大きく貢献している。足を大きく上げてから真上から振り下ろす独特な変則フォームが、功を奏している。

<奪三振数上位ランキング>

1位 奥村 頼人△(横浜)12

2位 渡邉 颯人智弁和歌山)11

3位 織田 翔希横浜)11

4位 下重 賢慎△(健大高崎)9

5位 石戸 颯汰△(浦和実)6

5位 駒木根 琉空△(浦和実)6

 三振数では奥村頼がトップだが、1差で渡邉、織田が続く。

<奪三振率上位ランキング(規定投球回数3以上)>

1位 奥村 頼人△(横浜)9.82

2位 宮口 龍斗智弁和歌山)9.00

3位 織田 翔希横浜★)7.82

4位 駒木根 琉空△(浦和実)5.40

5位 渡邉 颯人智弁和歌山)4.71

 奪三振率でも奥村頼がトップ。2位には宮口が続く。今大会150キロ台連発の注目右腕、石垣 元気投手(3年=健大高崎)は、投球回が2.1回で規定投球回数には達してないためランキング外だが、3三振を奪って奪三振率は11.57。ヒットは1本しか許しておらず、無四球無失点と「無双状態」である。

 石垣以外にも、健大高崎の山田が5回を投げて無四球。規定投球回数に達した投手で無四球なのは、この山田だけである。

 4強チーム以外も含めるが、球速では石垣が155キロをマークし、センバツ史上最速をたたきだしている。そのほか、山梨学院(山梨)の菰田 陽生内野手(2年)と、横浜の織田の2年生2人が152キロをマーク、智弁和歌山の宮口も151キロをマークと、150キロを超えた投手4人は、1大会では最多の人数となった。

※センバツ・トーナメント表はこちらから