<浦和学院5-2北照> 27日◇練習試合◇ 浦和学院グラウンド
<北照側レポート>
北海道に現れた新2年の怪物候補右腕!浦和学院相手に2回6奪三振の衝撃的な投球!

 昨秋、県大会準々決勝で浦和実に敗れ、選抜を逃した浦和学院が春の練習試合で順調な仕上がりを見せている。27日は南北海道の強豪・北照と対戦した。

 1回表、プロ志望のスラッガー・藤井 健翔内野手(3年)の適時二塁打で1点を先制。3回表にも強打の捕手・落合 隼飛(3年)の右前適時打、林田 大空内野手(3年)の適時二塁打で3点を追加し、7回表には途中出場の三ツ井 大陸内野手(3年)の適時二塁打で1点を入れ、5対0へ。そして急成長中のアンダースロー・石川 拓海投手(3年)は8回まで無失点に抑え、完封を目指した9回に2点を失ったが、見事にしのいで、完投勝利。石川にとって大きな自信となる1勝となった。

 浦和学院は春休みの練習試合では順調な内容を見せている。3月中旬に行われた関西遠征では、大阪桐蔭相手に1勝1敗。センバツ前には今大会ベスト4の智弁和歌山と練習試合を行い、今大会でも活躍を見せている146キロ右腕・渡邉 颯人投手(3年)から6得点を記録。6対7で逆転負けしたが、終盤までリードしており、センバツ上位校に負けない戦いを見せている。西田 瞬主将は「関西遠征では自信がつきました」とほぼ毎試合安打を打っており、この春は1本塁打を打ち、高校通算10本塁打に到達。スラッガー・藤井も龍谷大平安戦で本塁打を放ち、埼玉に帰ってからも本塁打を打って、高校通算26本塁打に達した。

 浦和実がベスト4に勝ち進んだことについて西田は「とてもクレバーなチーム。エース・石戸颯汰くんのメリハリがついた投球は投手陣が学ばないといけないぐらい投球術が秀逸。また守備もきめ細かいし、打線も力強くなっていて、考えた野球ができていてとても手強いチームになっています」と警戒を強めつつも、甲子園で躍動したライバルをリスペクトをしている。森大監督は現在の仕上がりについて「練習試合は順調に来ています。あとは公式戦で今までの取り組みを発揮できるかですね」とコメント。

 速球投手には強く、選手層は厚い。2試合目は2年生投手・房安 巧人投手は135キロ前後の速球、切れのあるスライダーを投げ分け、ゲームメイク。昨秋、レフトで出場していた橋本 尋外野手(3年)が最速136キロ、二刀流として期待される西村 虎龍投手(2年)も137キロをマークしており、メンバー争いは激しさを増している。

 投打ともに圧巻の強さを見せている浦和学院。春の県大会の戦いぶりに注目が集まる。

<試合スコア>

浦和学院 103 000 100 
北照   000 000 002
浦和学院:石川-落合
北照:上野、敦賀、中谷-遠藤