第97回選抜高校野球大会は28日、第10日の準決勝が行われ、横浜(神奈川)と智弁和歌山(和歌山)が勝利し、決勝へコマを進めた。

 横浜が、センバツ史上最速投手を打ち崩して、5対1で勝利。優勝した2006年以来、19年ぶり5度目の決勝進出を果たした。5回に、健大高崎(群馬)の石垣 元気投手(3年)を攻略。3連打を含め6人連続出塁の猛攻を見せて3得点。昨秋の「王者」が昨年センバツ「王者」を下し、昨年秋の新チーム発足以降、公式戦19連勝を収めた。投げては、織田 翔希投手(2年)が先発7回6安打無失点と好投。投打にわたって健大高崎を圧倒した。

 智弁和歌山は、自慢の猛打発揮で5対0で勝利し、準優勝した2018年以来、7年ぶり5度目の決勝進出を決めた。今大会、絶好調の初出場・浦和実(埼玉)相手に、先発の変則左腕の石戸 颯汰投手(3年)を序盤から攻略に成功。18イニング連続無失点左腕から5得点と、実力を見せつけた。投げても先発の渡邉 颯人投手(3年)が5回を3安打無失点。2番手の宮口 龍斗投手(3年)も無失点救援を果たし、完封リレーと投打にわたって浦和実に快勝した。

 横浜智弁和歌山の過去の甲子園での対戦は1度。1994年に智弁和歌山がセンバツ初優勝した時の2回戦で対戦し、智弁和歌山が10対2で勝利している。

 29日の休養日を挟み、大会第11日の最終日となる30日に、決勝が予定されている。

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