30日、第97回選抜高等学校野球大会は横浜智弁和歌山との決勝戦が行われる。

 横浜は19年ぶりの優勝、智弁和歌山は31年ぶりの優勝を狙う。両校は長く高校野球をリードする名門として注目を集め、横浜には高校生NO.1外野手の呼び声が高い阿部 葉太外野手(3年)などタレントが揃い、智弁和歌山も146キロ右腕・渡邉 颯人投手(3年)など超高校級の選手たちが揃っている。

 そんな彼らは中学時代の実績も優れており、同世代をリードするエリート同士の対決ともいえる。まず横浜の主将・阿部は愛知豊橋ボーイズ時代の2年秋に中日本大会優勝、3年時には鶴岡一人杯に中日本選抜として出場し、さらに愛知県の選抜チームの主将に抜擢されるなど、当時から中心選手として活躍した。

 エースの奥村 頼人投手(3年)はタイガースjr出身で、関西選抜で優勝を経験。ソフトバンク・前田 悠伍投手(大阪桐蔭)とは親戚で、父の倫成氏は滋賀では進学校として知られる八日市の野球部監督を務めている。

152キロ右腕・織田 翔希投手(2年)は福岡の足立中出身で、軟式の全国大会に出場した。

 正捕手の駒橋 優樹捕手(3年)は中学軟式の名門・駿台学園中でベンチ入りしている阿部 駿大内野手(3年)とともに全国大会優勝を経験した。

 一方、智弁和歌山で中学時代にU-15代表に入ったのはエースの渡邉のほか、152キロ右腕・宮口 龍斗投手(3年)、センターの藤田 一波外野手(3年)の3人だ。さらに藤田は中学3年時にジャイアンツカップ優勝を経験している。智弁和歌山はNPBジュニアトーナメントを経験している選手も多く、エースの渡邉はベイスターズjr、正捕手・山田 凜虎捕手(2年)はドラゴンズjr、一塁の荒井 優聖内野手(2年)はスワローズjrを経験している。

 この中でもエースの渡邉は最も実績が優れており、ジャイアンツカップでは完全試合を達成。U-15代表では佐藤 龍月投手(健大高崎)と仲良くなり、昨年のセンバツでは決勝戦の日が練習休みだったということもあり、甲子園で現地観戦。佐藤が優勝投手になる姿をスタンドで見守った。佐藤に対する尊敬の思いと甲子園で戦いたいという思いでレベルアップを重ねてきた。佐藤との対戦はまだ叶わないが、2年続けてU-15代表経験者がセンバツ優勝を経験する可能性を持っている。

 両校には東海中央ボーイズ出身の2年生がいる。横浜には小野 舜友内野手(2年)、江坂 佳史外野手(2年)、智弁和歌山には山田 凜虎。彼らが主力として決勝戦で戦うことになった。この3人のほかに、享栄の坂本 亮太投手(2年)、中京大中京の荻田 翔惺内野手(2年)と並んで「中学BIG5」と称された。多くの高校球界の関係者から話題となっていたこの5人のうち3人は早くも2年春のセンバツの決勝戦に進むことになった。

 ベンチ入りした選手たちの中学時代の実績も知ると、よりセンバツ決勝戦が面白く見られるだろう。東西の名門校同士の決勝戦は最後まで白熱とした勝負を期待したい。

横浜のベンチ入り選手の中学時代所属チーム・主な実績

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