<第97回選抜高校野球大会:横浜11-4智弁和歌山>◇30日◇決勝◇甲子園

 智弁和歌山(和歌山)は横浜(神奈川)に敗れ、1994年以来、31年ぶりの優勝はならなかった。結果的には大差をつけられての敗戦だったが、決勝までの猛打ぶりは、高校野球ファンを魅了するチームだった。

 その打線を引っ張ったのは1番の藤田 一波外野手(3年)だった。準々決勝の広島商以外、すべての試合でヒットを放ち、打線をけん引した。この日の決勝も試合中盤まで抑えられたが、終盤は2打席連続安打を放って意地を見せた。昨年秋の公式戦ではチームトップの12安打を放って打率も.444(27打数12安打)をマーク。近畿大会準優勝の立役者にもなっていた。

 甲子園では5試合を戦い16打数7安打、打率.438。決勝の2回には左中間へ抜けようかという当たりを、ジャンピングキャッチしてチームのピンチを救った。攻守にわたって、自分の実力は出し切った。

  「結果的に負けてしまい悔しい。(守備は)絶対取ってやると思っていた。負けたくないという気持が表れたかなと思います。1番打者として、どんな形であれ、自分が出塁すれば相手に圧をかけられると思うので、常に意識しています」

 春は頂点に立つことができなかった。リベンジとなる夏へ。「今やっていることは間違っていないと思っているので、より磨きをかけて頑張っていきたいです」。準優勝のメダルを首から下げた藤田の頭には、夏の頂点取りしか浮かんでいない。

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