<左投手>
今回は左投手9名と右投手の辞退分を除いた8名よりも多い。去年は16名中、5名しか左腕投手がいなかったため、左腕投手重視なのが分かる。下重 賢慎投手(健大高崎)はこのセンバツ4強入りの原動力となった実戦派。常時130キロ後半の速球、鋭く落ちるチェンジアップ、カーブを投げ分け打たせて取る。スタミナも豊富で、有力候補の1人だ。
石戸 颯汰投手(浦和実)はセンバツで18回連続無失点を計測している技巧派左腕。常時120キロ台の直球、90キロのカーブを駆使した投球術は代表候補の打者たちにも通用するのか。
中村 心大投手(早稲田実)は正統派の146キロ左腕。威力のある140キロ台中盤の速球は威力があり、直球主体の投球で押し切ることができる。
坂本 慎太郎投手(関東第一)は野球センス抜群の好左腕。昨夏の甲子園でも好投を見せ、
切れのある直球、スライダーを丁寧に投げ分け、ゲームメイクができる。野手としては抜群の俊足を活かした走塁とバットコントロールの良い打撃が光る。
奥村 頼人投手(横浜)は最速146キロの速球、鋭く落ちるチェンジアップをコンビネーションとする本格派左腕。打撃も名門・横浜で4番を任され、センバツでは21打数8安打、4打点の活躍を見せた。
143キロ左腕・江藤 蓮(未来富山)は富山県NO.1左腕として呼び声が高い本格派左腕だ。昨夏は富山大会ベスト4に導き、24回を投げ、21奪三振を記録した。体重移動も滑らかで、腕の振りも鋭く、正統派な左腕だ。
昨夏の甲子園優勝左腕・西村 一毅投手(京都国際)は切れ味抜群の140キロ前半の直球、鋭く落ちるチェンジアップを武器とする本格派左腕。この3月に大学進学を表明したが、今年の高校生左腕では上位に入る投手として注目を浴びる存在だ。
池﨑 安侍朗投手(明徳義塾)はセンバツの健大高崎戦で9回まで1失点の好投を見せていた技巧派左腕。左スリークォーター気味のフォームから130キロ後半の速球、120キロ台のスライダーを膝下に集め、痛打を許さない。この合宿でも存在感を示しそうだ。
そしてスカウトから注目を集めているのが芹澤 大地投手(高蔵寺)。140キロ後半の速球は独特の伸びがあり、分かっていても高確率で空振りを奪うことができる。参加した投手の中では唯一の公立校投手で、同級生の投手の中が集まる中でも格の違いを見せることができるか。
<高校日本代表候補 参加投手一覧>
【右投手】
堀田 昂佑(広陵)最速143キロ
【左投手】
※福田選手はコンディション不良で辞退