パ・リーグでは3人のルーキーが開幕スタメン入りし、いきなり存在感を示している。
5球団競合の末、楽天に入団した宗山 塁(広陵‐明治大)は「2番・遊撃」で開幕スタメン入りすると、開幕戦でプロ初安打初打点の鮮烈デビューを飾った。ここまで4試合連続で安打をマークし、打率.316と快調なスタートを切っている。
同じくドラフト1位で入団したロッテの西川 史礁(龍谷大平安‐青山学院大)も「1番・左翼」で開幕スタメン。開幕戦でプロ初安打となる勝ち越しタイムリーを放ち、デビュー戦でお立ち台に立つと、5試合連続安打を記録している。
ドラフト2位で西武入りした渡部 聖弥(広陵‐大阪商業大)も開幕から躍動している。開幕戦で2安打を放つと、開幕2戦目にはプロ初打点を記録。4試合連続で安打をマークし、ここまで打率.400を残している。さらにレフトの守備ではレーザービームで走者を刺すなど、守備面でも大きな貢献を見せている。
また、オリックスのドラフト1位ルーキー・麦谷 祐介(大崎中央‐富士大)は開幕3連戦こそ代走での起用がメインだったが、4月3日のロッテ戦でプロ初スタメン。プロ初安打となるタイムリースリーベースを放つなど、結果を残した。
ルーキーの野手がこぞって開幕から活躍するシーズンも珍しいと言える。少し気が早いが、今年のパ・リーグ新人王争いも宗山、西川、渡部らが中心となりそうだ。
パ・リーグの野手で最後に新人王を獲得したのが2018年、当時大卒2年目の楽天・田中 和基(西南学院-立教大)だ。同年は105試合に出場し、打率.265、18本塁打、45打点、21盗塁という数字を残した。大卒1年目の野手でパ・リーグ新人王獲得となれば、1969年のロッテ・有藤 通世以来となる。56年ぶりの大卒1年目野手の新人王獲得に期待がかかる。