<春季東京都高等学校野球大会:江戸川5-0小平南>◇5日◇1回戦◇JPアセットスタジアム江戸川

 江戸川小平南に完封勝ちを収め、2回戦進出を決めた。

 エースが圧巻の完封劇を見せた。背番号「1」を背負う石橋 諒樹投手(3年)は最速130キロ中盤の直球を中心に力で押す投球で3つの三振を奪うと、3回までに7奪三振を奪う立ち上がりを見せた。

 4回には連打でピンチを背負ったが、マスクを被った石田 悠捕手(3年)や元々バッテリーを組んでいた板敷 光太朗内野手(3年)のアドバイスを受け、「真っすぐ中心の配球から変化球で交わすスタイルがハマった」と、相手打線に的を絞らせず得点を許さなかった。

 その後も力強い真っすぐ、切れ味鋭いスライダーをコースに投げ分け、安定感のある投球を披露。計14個の三振を奪い、被安打4と相手打線を寄せ付けなかった。

 秋は肩の怪我などもあり、下半身や柔軟性の強化に努めた。その結果球が伸びるようになり「軽く投げても球が強くなりました」と話す。

 まさに完全復活を印象付けた石橋は「強豪を倒したい」と上位進出に意欲を見せ、「そのためにもコントロールを磨いていきたい」と語った。"都立の星"を夢描く好右腕の成長に今後も注目したい。

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