<阪神大学野球連盟 2025年 春季リーグ戦 第1節2回戦:大阪産業大1-0大阪体育大>◇6日◇ほっともっとフィールド神戸
大阪産業大がサヨナラ勝ちで開幕2連勝。10回裏、無死満塁から途中出場の有塚 宇海外野手(3年=箕面学園)の放ったショートゴロが相手の本塁悪送球を誘い、これが決勝点となった。
主将としてチームを引っ張るのが小出 望那捕手(4年=大産大付)。昨年12月に行われた侍ジャパン大学代表候補選手の強化合宿にも召集された強肩強打の捕手である。
4番捕手として出場したこの日は4打数無安打。しかし、5回裏にはショート正面の強烈なライナーを放っており、紙一重と言える打席が多かった。「バットは振れているし、ボールの見え方も悪くないですけど、日頃の行いが悪いのかな」と苦笑する。
バットで結果が出せない中でも「今は打つ方より守りの方を意識しています」と守備では司令塔としてチームを支えた。無死一、二塁で迎えた8回表には自身の前に転がったバントの打球を冷静に処理して三塁封殺。チームのピンチを救う守りを見せた。
二塁送球では最速で1.84秒を計測する強肩の持ち主。この試合でもイニング間の送球で1.9秒台を安定して出していた。相手も警戒しているのか、なかなか盗塁を仕掛けてこない。「アウトしたい気持ちはあるんですけど、そこはピッチャーも連携してやってくれているので、ピッチャーの間や牽制のおかげかなと思います」と投手陣を立てることも忘れなかった。
今シーズンを前に進路はプロ一本に絞ることを決意。「春が勝負だと思っています。目標をプロ一本にしたからこそ、自分にプレッシャーもありますけど、その中で結果出してアピールできたら良いなと思っています」と猛アピールを誓う。
目指すは城島 健司(元ソフトバンクなど)のような打てる捕手。長打力と強肩は大きなアピールポイントになる。